けみさんと、毛筆に挑戦。

けみさんと、毛筆に挑戦。














 

【ケミさんと、毛筆に挑戦。】

 

 先日いらしていただいた、芸術家のけみ芥見さんが、またくまさん横浜に来てくださいました。

 くまさん横浜では、毎回、お絵描きの時間にはいろいろな筆記具で子どもたちに絵を描いてもらっています。色鉛筆、色ペン、クレヨン・・・児童によって好き嫌いもあり、好きなものを自由に選んでもらっています。

 

 でも今回は、なんと毛筆に挑戦です。池端先生の「筆使ってみよか!」の一言で、奥から習字セットが出てきました。周囲を汚さないようにブルーシートや新聞紙を敷き、毎年「書き初め」の時にしか使わないすずり(苦笑)に墨汁を入れ、子どもたちに筆を持ってもらいました。

 

 白い紙にくっきり生える黒々とした墨は、やはり、筆が太いこともあってか、色鉛筆などとは違ったインパクトがあります。子どもたちもなかなか上手に、周囲を汚さずに○や線などを書いていきました。

 

 けみさんは優しく笑顔で見守りながらも「おおっ!」「すごいなー!」と感心した様子で子どもたちのすべらせる筆に見入っています。今回は子どもたちの書いたいくつかの「○」の書を、大切に持って帰られました。けみさんによると「○」は「空(くう)」であり「禅の境地」なのだとか。1年の大半を海外の個展で暮らしているけみさんにとって、くまさん横浜の子どもたちの「書に対するエネルギー」は、きっと世界に通じるインスピレーションを喚起するに違いありません。

 

 くまさん横浜では、ケミ芥見さんが子どもたちと一緒に描いた絵や、くまさんの子どもたちが描いてくれた絵を「素材」として、あらたな作品を作りげていく、というプロジェクトをスタートしています。世界に通じる若手芸術家が、障がいを持つ子どもたちからインスピレーションを得て、芸術作品を作り上げていくきっかけとなれば、こんなに素晴らしいことはありません。

 

 こうしたことを重ねていくうちに、子どもたちが「絵の世界」「芸術の世界」に親しみを持ち、何かのおりにその才能を開花させてくれれば、と願ってやみません。けみ芥見さん、今後どうぞよろしくお願いいたします!

 

-くまさん横浜は、芸術家・けみ芥見さんを応援しています-

 

★けみ芥見 ホームページはこちら

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
当ページで使用している写真の無断コピー/使用はご遠慮ください。