くまさん横浜とは

子供たちが将来、社会に出るための準備と訓練を。

 くまさん横浜では、学校の放課後や土曜日・夏休みなどの休業日、障がいあるお子さんたちが生活能力を向上させるための療育活動や遊び、社会との交流の促進等を行っています。

 くまさん横浜の教育(療育)活動の目的は「将来、子供が社会に出た時に、自立して一人で生きていけるための、様々な技術を訓練する」ことです。

 障がいによる「生きづらさ」を背負った子供たちが、将来、少しでも社会の中で生きやすくなれるよう、考えぬかれた様々な日中活動のプログラムを、私たちは提供し、支援-訓練を行っております。それによって、保護者の皆さんの将来の負担をも減らすことになると考えています。

 くまさん横浜では、個別支援計画に基づいて一人ひとりの子供の障がい特性を把握し、最適な訓練活動を行っています。

 保護者の皆様とは、毎日の送迎時の口頭でのご報告と連絡帳でのご連絡のほか、年に2回の定期保護者面談家庭訪問などを通じて連携を密にとり、皆さんの心配と不安を解消し、お子さんたちの健やかな成長を支えていきます。

★くまさん横浜は「子供たちの将来を考えている」デイサービスです。

子供にとって「楽しい場所」であり続けることの重要性

 「子供たちへの指導訓練」と聞くと、ちょっとおカタい大変なもの、というイメージがあるでしょうか?

 しかし実際には、くまさん横浜は毎日、お子さんたちの歓声と笑顔の絶えないにぎやかな事業所です。それはくまさん横浜が「子供にとって楽しい場所」であることを大切にしているためです。

 どのような分野でも、人間が訓練によって技術を身につけるには時間がかかります。その間訓練を続けられるためには、本人の「自らやりたくなる自発的な興味」が必要です。イソップの有名な寓話「北風と太陽」にあるように、叱り続けたり罰を与えることで人が努力を続けることはできません。お子さんたちにとってはなおさらです。

 お子さんたちは、くまさん横浜で、将来大人になった時に社会生活をおくるための様々な技術を訓練します。何回も繰り返しそれを続けるためには、まずはお子さんたちにとってそこが「楽しい場所」でなくてはなりません。

★くまさん横浜は「子供たちが毎日行きたくなる」デイサービスです。

子供をほめます!-ユニークな「ほめシステム」

 

「○○さん、すごいねー」「□□君、えらいね!」-- くまさん横浜ではお子さんたちをホメる言葉が毎日飛び交っています。

 子供だけでなく大人だって、ホメられれば嬉しいもの。人にホメられ、認められることの効果は、単に「気分をよくする」だけではありません。児童はホメてくれた人に対し心を開き、話を聞く姿勢を持ち、次の「やる気」を育てます。ちなみに行動科学では、「ホメる」と「叱る」の割合が4:1であることが推奨されています。

 一方、ホメる側の職員からすれば、それぞれのお子さんに好感を持ち、よく観察し、長所を見つけなければホメることはできません。職員にとって「ホメること」は、子供たちへの観察力や洞察力を磨くことにもなります。  

 くまさん横浜では、お子さんを圧倒的に「ホメる」ことに重点を置いており「ほめシステム」というシステムを職員に導入しています。子供たちは1日中職員から代わる代わるホメられ、その数は平均すると10~14回/日に達しています。そしてこのシステムにより、毎日職員一人一人が「どのお子さんを何回ほめたか」の記録を取り、行動科学に基づき統計を分析しています。

 毎日、終業後の職員会議では、誰が何回誰をホメたかの具体的な記録が集められデータ化されています。その日一日「ホメることが少なかった」職員、「ホメられることが少なかった」お子さんを明確にし、職員-子供の関わりとコミュニケーションの実態を数値で把握しています。特に「ホメられることが少なかった」お子さんは、次回以降、積極的に職員たちが関わり、ホメるようにしています。

 くまさん横浜では、見学にいらした外部のお客様や、ボランティアさんなどによく「ここは子供たちが明るい表情をしていますね」「くまさんの子供たちはニコニコして元気ですよね」とよく言われます。それはくまさん横浜の職員たちが子供のことを圧倒的にホメていることと無縁ではありません。

 たとえ言葉が話せないお子さんでも、自分がホメられているのか、冷たくあしらわれているのかは分かります。いや障がいを持つ子どもたちこそ、そうしたことには敏感な部分があります。

★くまさん横浜は、圧倒的に「子供をホメる」デイサービスです。

「小中生」と「中高生」を分ける理由

 児童福祉法は、「放課後等デイサービス」で障がいのある小・中・高校生を一緒にお預かりすることを許可しており、実際に多くの事業所がそのようにしています。

 くまさん横浜では、「小中学生」「中高校生」を、プログラムだけでなく、部屋も職員も完全に分けており「小学生と高校生の混在療育」は行っておりません。その理由は・・・

1.小学生と高校生では体格が違いすぎ、活動中の事故が懸念されるから
2.小学生と高校生では療育内容が違いすぎるから

です。東京のくまさん本部でも「小・中」(石神井)「中・高」(保谷)に事業所を分けており、それぞれの年齢に特化した療育活動にあたっております。横浜では、小中部の隣室に中高生専門の放課後等デイサービス「くまさん横浜NEXT」を併設しております。

くまさん横浜NEXTのホームページはこちら → くまさん横浜NEXT 

 高校生はもう小学生とは違います。高校になると、「次」の段階として、より「就労」を意識した技能的訓練が必要となり、小学生らとともに行うべき活動は減ってきます。

 また、くまさんでは「小中/中高」と分け、中学生の時期を両方に重ねています。これは心身の多感な中学生の時期、「急激な環境変化」へ適応しづらいことに配慮するためです。特に自閉傾向の強い児童は「環境の急な変化」が苦手です。

 そこで、中学生の時期を「移行期間」とみなし、1年ほどかけて徐々に「小中」→「中高」へ移動するプロセスを経て、少しずつ児童がオトナの環境や課題に慣れていけるようにします(実際の通所回数などは、児童の状態に応じてそれぞれ保護者の方と個別にご相談させていただきます)。

★くまさん横浜は「子供の成長を真剣に考えている」デイサービスです。