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【中高生のフレンチトーストづくり】
今週、くまさん横浜NEXTの中高生たちが、調理活動でフレンチトーストづくりに取り組みました。日によってメンバーが入れ替わりながら、どの日も材料を量るところから焼き上げ、そして食べるところまでまで、一つひとつの工程を自分たちの手で進めました。
まずは卵液づくりからです。牛乳パックを両手でしっかり持ち、計量カップの目盛りを見ながら少しずつ注いでいきます。こぼさないようにとカップをのぞき込む真剣な表情が印象的でした。
続いて卵割りに挑戦です。お椀のふちに卵を軽く打ちつけ、殻に指をかけてそっと開く作業は、力の加減がとても難しいところです。思いきり割ってしまう人、慎重になりすぎてなかなか割れない人、それぞれでしたが、職員と一緒に何度か試すうちに、黄身がつるりとお椀に落ちる瞬間を迎えることができました。
砂糖をスプーンで量り入れ、香りづけのバニラエッセンスも加えたら、泡立て器の出番です。ボウルを片手で押さえ、もう片方の手で泡立て器を動かします。最初はぎこちなかった手つきも、ぐるぐると回すうちにだんだんリズムがつかめてきて、卵液はきれいな黄色に変わっていきました。友だちが混ぜている様子を隣でじっと見つめる姿もあり、お互いの作業に自然と関心が向いている場面が見られました。
次は食パンを切っていきます。まな板の上にパンを置き、片手でしっかり押さえながら、プラスチック包丁を前後に動かして半分に切り分けていきます。
自分でやってみたいという気持ちを大切にしながら、必要な場面では職員が後ろから手を添えて、安全に取り組めるよう支援しました。切り終えたパンは卵液のボウルに入れ、じっくりと染み込ませます。
いよいよ焼きの工程です。ホットプレートにパンを並べると、甘い香りが部屋いっぱいに広がります。フライ返しを使ってパンを一枚ずつ裏返していきますが、熱いプレートの上でパンを崩さずにひっくり返すのはなかなかの難しさです。
それでも、こんがりと焼き色がついた面が見えると思わず笑顔がこぼれ、焼き上がりを確かめるたびに楽しそうな表情を見せてくれました。順番を待つ間も、プレートの様子を気にしながら次の出番を待つ姿が頼もしく感じられました。
焼き上がったフレンチトーストはお皿に盛り付け、粉砂糖をふりかけたり、チョコソースをかけたりして仕上げました。日によって蜂蜜をかけたりと少しずつ違うトッピングになり、見た目にも楽しいおやつが完成しました。
テーブルにずらりと並んだフレンチトーストは、どれもふっくらとおいしそうな焼き上がりです。
そして、お待ちかねのおやつの時間です。自分で作ったフレンチトーストを口いっぱいにほおばる人、お茶を飲みながらゆっくり味わう人、あっという間に食べ終えてしまう人と、食べ方もそれぞれでした。ど
の顔にも満足そうな表情が浮かび、スグにおかわりの列ができました。食べ盛りの中高生たちの、何とよく食べること(笑)! それでも手を動かしてにっこり笑う姿や、器を大事そうに抱えて食べる姿から、自分たちで作り上げた喜びが伝わってきました。
今回のフレンチトーストづくりでは、量る、割る、混ぜる、切る、焼くといった多くの工程を一つずつ経験しました。うまくいかない場面でもあきらめずに手を動かし続けたこと、職員やお友だちと一緒に作業を進められたことは、一人ひとりにとって大きな経験になりました。
くまさん横浜では子どもたちが隔週のペースで「調理」の活動を行っています。これにより自然と「家事の練習」ができることで、広く世界が広がります。
また、人と一緒に食事をすることは、その人と「仲良くなる」効果があります。とかく自分のことにのみ関心が向きやすい自閉症児にとって「他者」を意識する機会を持つことは、将来、社会性の涵養につながります。くまさんではこうしたことも、子どもたちの「将来」を見据えて活動の設定をしています。
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