【最新記事】【栗本啓司先生の研修を開催しました!】
【栗本啓司先生の研修を開催しました!】
今週の月曜日、くまさん横浜では、栗本啓司先生(からだ指導室「あんじん」代表)をお招きし、職員と保護者を対象とした研修会を実施しました。昨年12月の「感覚過敏/鈍麻」研修に続き、今回は「生活動作と身辺自立を育む~姿勢運動発達から見直す~」をテーマにお話しいただきました。
研修のはじめに、参加者が日ごろ抱えているお子さんの悩みをホワイトボードに書き出しました。「座って排尿する」「動き回りすぎる」「座って食べられない」「自傷・他害をしてしまう」・・・など、職員と保護者の皆さんが、自身の毎日から切実な声が並びました。
栗本先生は、食事や排泄、着替えといった生活動作が身につきにくい背景には、乳児期の寝返りやハイハイ、うつ伏せといった姿勢運動発達の経験が関わっていることが多いと解説されました。安定して「座る」「止まる」ことができてはじめて、食事や排泄や「話を聞く姿勢」などが整っていくこと。首がすわり顎が引けることが、噛むことや発語の土台になることなど、発達の専門家である先生のお話に参加者は真剣な表情でメモを取っていました。
後半に入り実技も行いました。うつ伏せで肘を肩より前に出して体を支える姿勢、手のひらを下に向けた寝返り、四つ這い、そして「止めた状態」の手押し車などを、先生の実演を見たあと、参加者どうしのペアで実際に体験しました。会場のあちこちで「おー」「ホントだ!」と納得の声が上がり、笑顔がこぼれ、和やかな雰囲気の中で学びを深めました。
また、噛みつきや頭を叩くといった深刻な自傷や他害行動も、子どもにとっては感覚の調整などの意味を持つ場合があり、頭ごなしに止めるのではなく、体の発達を促すことで変化を図るという視点は、重い障害のあるお子さんと日々向き合うくまさんの職員たちにとって、大きな示唆となりました。さすが「自傷・他害・パニックは防げますか? 」の著者です。「子どもがやりやすい方から始める」「あくびや立ち止まりといった変化のサインを見逃さない」というお話も、印象に残りました。
講座終了後も、保護者の皆さまが先生を囲み、ご自身のお子さんについて熱心にご相談される様子が見られました。職員と保護者が共に学び、同じ視点でご家庭と事業所が切れ目のない支援を行えることは、子どもたちの成長にとって大変有意義なことです。先生も、時間の許す限り参加者の方のお話しを聞き、アドバイスをされていらっしゃいました。
この日は「障害に身体(運動)からアプローチする」というくまさんの考え方を、あらためて確かめる一日となりました。栗本先生、お忙しい中、研修をありがとうございました。またぜひいらしてください!
当ページで使用している写真の無断コピー/使用はご遠慮ください。




