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くまさん横浜ブログ【杜の茶屋さんに外食体験に行きました!】
2025/08/30/ (土)
くまさん横浜ブログ【「おもろ」さんに見学に行きました!】
2025/08/28/ (木)
くまさん横浜ブログ【海へ!江ノ島のビーチに行きました】
2025/08/26/ (火)
くまさん横浜ブログ【今年最後のプール!】
2025/08/25/ (月)
くまさん横浜ブログ【シーダ日野学園&シーダひのき工房に見学に行きました!】

 

 まさん横浜は、横浜市港南区日野南6丁目にある、知的障害児対象の放課後等デイサービスです(場所はこちら)。
 利用できるお子さんは、横浜市内の学校に通う小学生の知的障がい児です。中学生・高校生は併設の「くまさん横浜NEXT」が利用できます。

 場所柄、主に港南区・栄区の児童が多く通っていますが、遠く戸塚区や磯子区・金沢区・南区・中区・港北区からも通われているお子さんがいらっしゃり、合計7校の地域の学校から児童が集まっています。また利用児童の約9割がA1(最重度)・A2(重度)のお子さんで、「強度行動障害」の認定を受けている児童が約1/3ほどになる「重い子」の事業所です。

ご利用方法等、どうぞお気軽にお問い合せください。

【最新記事】【杜の茶屋さんに外食体験に行きました!】

【杜の茶屋さんに外食体験に行きました!】

 夏休み最後の日に、くまさん横浜の小学生たちが昼食に「外食体験」に行きました。今回のレストランは、栄区にある社会福祉法人ル・プリさんが経営する「杜の茶屋」の「Cafe Nagomi」です。こちらは先日お邪魔した「SELP・杜」の姉妹店で、環状4号線という幹線道路沿いにある素敵なカフェです。

 「サバ味噌煮定食」「豆腐ハンバーグ定食」「天丼」・・・などなど、子どもたちは好きなものを昼食に選び、食後のデザートにアイスクリームやケーキなどの注文もありました。

 こちらは、生活介護事業所とB型作業所として経営されているお店で、実際に障害を持った「オトナの障害者」の方々が働いていらっしゃいます。

 くまさんの卒業生の子たちも何人か働いていて、当日は卒業生の子がウェイトレスとして「後輩」たちにお茶やお食事を運んで来てくれたりもしました。

 また「くまさんの子たちが食事に来た」と聞いて、上の階で納豆を作っていた卒業生が降りてきて、職員と再会を懐かしみ一緒に記念撮影する場面も見られ、ふつうのレストラン訪問とは違った温かい交流がありました。

 実は「外食」は重度の知的障害の子たちにとってなかなか難しい技です。まず「テーブルマナー」の概念はほとんどありません(笑)。ポロポロこぼしたり、手づかみで食べてしまったりするのは当たり前。椅子の上に立ち上がったり、大声を出したり席から立って店内を走り回ったりする子もいます(笑)。

 当日は「貸切」ではなく、一般のお客様もいる中での外食だったため、それぞれに介助についた職員たちはかなり神経を使いましたが、それでもコップの水を他の子にかけたり、店内でおもらしをしてしまう子がいたりと、ハプニングが続出してしまいました。そんな中でもなんとか皆美味しいお昼をいただくことができました。

 くまさんでは食べ終わったあとの「お会計」も自分でやることになっています。一人一人レジに行き、付添の職員に助けられながら、おうちから持ってきたお金をトレイに入れてレジのお姉さんにお支払するのです。その後、ちゃんとレシートを受け取ってお財布に入れ、おうちに持ち帰る・・・こうしたことも「外食」の一環として体験してもらっています。

 大人になった時に「外食ができるかどうか」は、QOL(生活の質)を大きく左右します。

 家から外に出て、レストランやカフェなどで、自分の好きなものを選んで食べるということ。健常者にとっては何気ないことですが、しかしこれも重い知的障害の子たちにとっては練習しないと身に着けられない難しい技術なのです。ご家庭ではなかなか難しいこうした練習を、障害に理解のあるレストランのご協力をいただきながら実施できることは、本当にありがたいことです。

 今回、たくさんご迷惑をおかけしたにも関わらず、終始笑顔でご対応いただいた杜の茶屋の時田様をはじめ、スタッフの皆様には心より感謝申し上げます。企画段階から親身になってご相談に乗っていただき、子どもたちにとって貴重な体験をさせていただくことができました。ぜひまたお食事に伺わせてください!


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