チューブのテント

チューブのテント














 

【チューブのテント】

 

 くまさん横浜では、時々、チューブタイプのテントを使って子供たちが遊んでいます。こちらは細長いチクワのような形のテントで、一人が入り込むのがやっとの幅です。ですが、これを指導訓練室に出すと、ご覧のとおりみんな競ってもぐり込み楽しむ人気のおもちゃです。

 

 自閉症をはじめ障がいを持つ子供たちの中には「感覚過敏」を持つ児童がいます。聴覚が過敏な子はよく「イヤーマフ」をつけたりしていますが、空間に対する感覚そのものが過敏な子たちもいて、そういう子たちは「空間から得る感覚的な刺激」が少ないほうが落ちつきます。

 

 ですからくまさん横浜では「テント遊び」「ダンボール遊び」「室内プール遊び」など、こうした「空間を遮蔽する」遊びを時々行っています。くまさん横浜の指導訓練室はだだっぴろいので、こうしてある程度空間を区切り、子供たちが自分の感覚で把握できるくらいのスペースをパーソナライズしてあげることで、感覚の発達を促せればと考えています。

 

 そう思いながら、チューブのテントに入って顔を出したり引っ込めたり、ゴロゴロしたりしている子供たちの姿を見ていると、彼らは「自分自身の感覚を確かめている」ようにも見えます。

 きっとこうしたことを繰り返し、「自我の空間認知」を育てていくのでしょう。彼らにとって、くまさん横浜が「楽しみながら健やかな成長を効果的に促せる」場所でありたいと、職員たちはいつも願っております(^_^)。

 

 


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