テント遊び

テント遊び














 

【テント遊び】

 

 くまさん横浜では時々、室内「テント」を出すことがあります。そう、登山用のあのテントです。写真は6人用のテント。庭に収まりきらない結構大きなテントですので、広い方の指導訓練室に出してみています。

 

 部屋の中に突然現れた「部屋」に、子供たちが喜んで入ってきます。中にビーズクッションやぬいぐるみを入れておいてあげると、横になって人形と遊んだり、ゴロゴロと寝転がったりします。また、自分で好きなおもちゃやダンボールなどを持ち込んでみる子もいます。中にみんな入ってくるうちにだんだん混雑してきて、お友達とカラダがぶつかって「おしくらまんじゅう」になるのもまた楽しそうです。時々、窓から先生がのぞいて「がおー」というと、中できゃあきゃあと歓声が上がります(^_^)。

 

 「閉所恐怖症」という、狭い場所に閉じ込められるとパニックになる症状のことは一般にもよく知られています。が、実は障がいを持つ子たちの中には、逆に「狭いところのほうが落ち着いて過ごせる」子供が割合に多くいます。これは、狭い空間の方が感覚への刺激が少なくなるから、と言われています。

 よく観察していると、中に飽きたら外に出たり、しばらくするとまた入ったりと出入りを繰り返す子がいます。また、その感覚の違いを楽しんでいるような子も見受けられます。きっと空間認知の感覚が大人と随分違うのでしょう。

 

 くまさん横浜の指導訓練室は広い方だけで50㎡あり、子供たちがいつも追っかけっ子をしたり、ラジオ体操をしたりと「室内運動」をしていますが、たまにはこうして広い空間をわざわざ「狭く」使ってみたりもしています。

 子供たちのいろいろな感覚を刺激し、成長と発達を促さればいいなと、くまさん横浜では考えています。

 


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