【スコップコロッケを作りました!】

【スコップコロッケを作りました!】

 今週、くまさん横浜の小学部は調理活動として揚げない「スコップコロッケ」作りに挑戦しました。

 「スコップコロッケ」は、油で揚げずにレンジとフライパンだけで作れる、みんなで協力しやすい調理メニューです。工程がたくさんあるので、子どもたちはそれぞれできる作業を分担しながら、一緒に取り組むことができました。

 まずはじゃがいもをレンジで加熱し、柔らかくなったらジプロックに入れてマッシャーでぎゅっぎゅっと押しつぶします。「もっとつぶれるかな?」と袋の上から真剣な表情で力を込める子、つぶれていく様子が楽しくて、お友だちや先生と一緒に何度も繰り返してつぶす作業を行う子など、みんな夢中になって作業してくれます。

 そこに玉ねぎや庭で取れたナスなどをフードプロセッサーで細かく砕いて投入します。また同時に下味をつけて炒めておいたひき肉も入れ、それらをジップロックの中でよーくモミモミして混ぜ合わせます。

 ぷにぷにした感触を手で味わいながら、ずっと長い時間揉む子、引っ張ってみたりする子もいましたが、袋は密封されているため中身がこぼれることがありません。安心してみんな楽しく混ぜ合わせてくれました。

 一方、かたわらではパン粉をフライパンできつね色になるまで丁寧に炒めていきます。コンロの火を使うので、子どもたちは細心の注意を払いながら先生と一緒に行います。焦げないようにヘラで混ぜますが、力が強すぎるとパン粉がフライパンから飛び出してしまうため、力加減が大事です。次第に香ばしい香りが部屋いっぱいに広がりはじめます。

 みんなでもんでよく混ざったジップロックは、袋の端をチョキンと切ると、生クリームのように中身が深皿に絞り出されます。それをヘラで平らに広げたら、その上に炒め終わったきつね色のパン粉をたっぷりとふりかけて、上をギュッギュッと押さえ平らにしたら完成です。

 油で揚げないので後片付けも簡単、それでいてサクサクの食感も楽しめる「スコップコロッケ」。出来上がったコロッケは、大きな深皿からスプーンですくってお皿に盛り付け、上からソースをかけておやつとしていただきました。

 一口食べると「おいしい!」とみんな笑顔がこぼれます。おいしくて口いっぱいに頬張る子、あっという間に平らげて3回も4回もおかわりする猛者(笑)もいて、室内に温かい笑いが広がりました。「お友達と一緒に自分で作った」料理は、きっとその味わいも格別だったのでしょう。みんなたくさんお代わりし、ぺろりと平らげてしまいました。

 プロセスの多い調理の作業では誰もがみんな「お手伝いできる場面」があります。そこは障害程度の重い/軽いによって、やってもらう課目を変えます。包丁などの刃物が使える子、火を使える子、混ぜることだったらできる子・・・手作業が難しい子でも「材料を投入するだけ」だったらなんとかできますし、逆に、中には量りを使って材料の分量を量れる子もいたりします。

 くまさん横浜の調理活動では、とにかく全員が全体の作業の一部に必ず参加して、誰もが「僕も参加して作ったお料理」になるようにしています。それは特別に美味しい料理になるというだけでなく、これから生涯続く「食べること」への最も最初期のアプローチを、ご家庭の外でも体験する機会があったほうが良いと考えるからです。

 たとえ障害の重い子でも、一生何かを食べて生きていきます。そしてそれには「準備」「調理」「片付け」といった一連のプロセスがあります。小さい頃からそうしたことを知り、できればそれを「お友達など周囲の人と一緒に協力しながら共同作業をする」体験をしておくことがとても大事です。くまさん横浜では、食を通じた社会性の発達の効果を体感しており、こうした理由で隔週で調理活動を行っています。

 くまさん横浜は「障害の重い子でも、自分で作った料理をおやつに食べられる」放課後等デイサービスです。


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