【富岡八幡宮に参拝しました!】

【富岡八幡宮に参拝しました!】

 先週末、1月最後の土曜日は、子どもたちみんなで金沢区の富岡八幡宮に「最後の初詣」(って言葉が変ですが-笑)に行きました。

 富岡八幡宮は、この辺では由緒ある大きな神社です。江戸時代に「富突き(現代で言う「宝くじ」)」で有名になった江戸最大の八幡宮である同名の「富岡八幡宮(東京都江東区深川)」はここから分霊したと言われています。

 1月も最終週になるとさすがに神社も空いています。それでも一般の方のお邪魔にならないように、鳥居をくぐったら参道の端を歩いてみんなで静かに参拝し、一年の無病息災をお祈りしました。

 参拝後は、先週も行った「金沢区海の公園」に行きました。先週とうってかわってお天気に恵まれました。若干肌寒かったですが、気持ちの良い午後を砂浜で過ごし、持参したおやつを食べて帰ってきました。

 くまさん横浜では、特に時間の取れる週末は子どもたちを連れての「お出かけ」活動を多く行っています。

 「外出」は実は障害児の事業所にとっては負担とリスクが大きくなる活動で「室内でじっと座らせておく」活動の方が、危険リスクも少ないですし、職員も楽です。 

 しかしくまさんがあえてリスクと負担をとってでも子どもたちを「お出かけ」に連れて行くのは理由があります。それは子どもたちは小さい頃から見聞を広め、将来自分が生きていく(特に地域の)社会に触れておくことが大事」だと考えているからです。

 お出かけすれば、例えば「歩行」一つとっても、すれ違う人とぶつからないように距離を取って歩くとか、信号ではきちんと止まって左右を確認するとか、色々な課題があります。一般の方が集まる場所で大声を上げてはいけませんし、トイレだってみんなが行く時に一緒に行かなければいけないなど、いわゆる「集団行動」に自分を適応させなければいけません。重度の知的障害児、特に自閉症児にとってはこういうことの繰り返しが、実は社会性の涵養にとても大事なのです。

 ある年齢になり学校を卒業したら、すべての子どもたちは障害の重い軽いに関わらず否応なく「社会」に出ていかなくてはなりません。その時に少しでも「行ったことがある」「やったことがある」経験値の高い子ほど、周囲の対応力が高く、QOL(=生活の「質」)が高くなります。

 こうしたことは一朝一夕には身につきません。「今日一回公園に行った」だけで、そのようなことが身につくわけではなく、長年にわたって「習慣」として身につくまで繰り返し繰り返し反復する必要があるのです。ですから、くまさん横浜では毎週のように「お出かけ」のプログラムを実施しています。

 くまさん横浜は、重度の知的障害児たちが将来に向けて「今、何が必要か」を職員たちが考え、活動している事業所です。

 


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