【㈱U5WOKS様が研修にいらっしゃいました!】

【㈱U5WOKS様が研修にいらっしゃいました!】

 くまさん横浜では企業・学校からの研修や研究協力を広く受け入れています。これは、障害(児)のことを広く社会に知ってもらい、多くの社会リソースを子どもたちのために役立てたい、という考えからです。

 先日、東京・港区の株式会社U5WORKS様から2名の社員の方が研修に来ていただきました。同社は福祉のDX化を進めるシステムやアプリを作っている会社で、くまさん横浜でも同社の「デイロボ」というシステムを導入しています。

 「デイロボ」は放課後等デイサービスの帳票や記録類がデジタル化されているツールです。すでにくまさん横浜では、保護者の方への連絡の「連絡帳」「実績記録表」などはデジタルになっており、ご家庭からスマホで押印(電子印鑑)していただいていて「紙」の発行はありません。これにより職員の事務負担が大きく減り業務の効率化が実現しています。

 今回、こうしたシステムの開発をされている方々が研修にいらっしゃいました。研修の目的は「福祉現場の実際を体験する」ということで、ご自分たちの開発プロダクトを使う現場の「肌感」を感じていただくのが目的でした。
 当日は現場に入る前に施設長から「知的障害」についての簡単な知識や、子どもたちへの対応方法などのブリーフィングを受けていただき、職員たちとともに現場に入っていただきました。

 この日は近所の公園に手をつないで出かけたり、調理活動をしたり、室内遊びなど子どもたちと様々な遊びを行いましたが、ご覧のとおり、どの活動の中でも子どもたちに大人気で、ひっぱりだこのお兄さんたちでした。

「楽しかったです!ふだんの仕事とは全く違う一日でした。明日、ちょっと腰痛が出るかもー(笑)」「こんなに楽しいとは思いませんでした!ぜひまた来たいです!」とお二人とも子供が大好きで楽しんでいただきました。また子どもたちも、ふだんの先生とはまた違う若いお兄さんたちにたくさん遊んでもらい、良い体験となりました。

 福祉の業界は「外」の世界から見て、少し分かりにくく「閉鎖的に感じられる」世界です。しかし中に入ってみると実は「人が人を助ける」あたたかい業界で、人と関わる醍醐味があります。決してロボットや機械にできない「直接支援」という仕事は、たとえばデジタルやIT、金融や物販などの世界とはまた違う世界なのです。

 くまさん横浜では、こうした「福祉業界の価値」も社会と共有したいと考えており、学校や企業などの研修を広く受け入れています(内容は研修元と相談の上、様々なプログラムを組んでいます)。

 障害者との共生や障害者雇用の強化は、現代日本の大きな社会問題でもありますが、それにはまずその「障害」が何なのか、を実際に広く社会に知っていただく場所と機会が必要です。

 くまさん横浜がそうした点から社会に貢献できれば、回り回って子どもたちのためにもなります。くまさんは横浜の片隅の小さな零細事業所なのですが、そうしたことで社会の障害者が生きやすくなることに少しでも貢献できればと考えています。

 ㈱U5worksの生形様、岡部様、今回のご来訪ありがとうございました! そして坂田社長、今回の企画、誠にありがとうございました。御社の社員の皆様にとって良い体験と研修になっていれば幸いです。


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