【手作りの「ぶどう狩り」!】

【手作りの「ぶどう狩り」!】
 

 横浜もだいぶ涼しくなって秋の気配がやってきました。先日、小学生たちが室内で「ぶどう狩り」の活動を行いました。もちろん本物ではなく手作りの「ぶどう」で、子どもたちの「指先の巧緻性の向上」のための工作の活動です。

 まずは「ぶどう作り」からです。好きな色の色紙やお花紙を小さく丸めてビニール袋に入れ「ぶどう」を作ります。子どもたちにとって「紙を小さく丸めて袋に入れる」ことは、簡単なことではありません。たっぷり入れたら口を紐でくくって完成です。子供によっては先生に手を添えられながら頑張ります。

 そうしてできあがったビニール袋の「ぶどう」を、次に洗濯物干しのピンチハンガーに吊るされます。それをはさみを使って収穫します。吊るしてあるものの糸や紐をハサミで切るのは、机の上で紙を切るのとはまた違った指先の使い方を要求されます。何しろ、ハサミを「糸に対して垂直の角度で当てる」のが難しいのです。目で見ながら、指先のハサミの角度を微妙に調整するように上手に指を動かすことが良い訓練になります。

 無事収穫したぶどうは、作品として子どもたちにお持ち帰りいただきました。

 ブロクでは外出の活動を多くご紹介しがちですが、くまさん横浜ではふだんは室内での個別訓練や工作の活動などもたくさん行っています。

 障害ある子どもたちが色々な訓練や体験をし、卒業後オトナになった時に少しでも「生きやすい」技能を身につけること。職員たちはいつもこのようなことを念頭に置いて活動のプログラムを組み立てています。


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