【一ノ矢充先生がいらっしゃいました!】

【一ノ矢充先生がいらっしゃいました!】

 先日、くまさん横浜に元大相撲力士の一ノ矢充(いちのやみつる・高砂部屋)先生がいらっしゃいました。午前中は職員と保護者に向けての研修会でしたが、午後からはくまさん横浜の日中活動に入っていただき、「おすもうの時間」を子どもたちと楽しんでいただきました。

 午前の研修会は「障害ある子達こそ<体幹部>を鍛えよう!-どこでもできる相撲のトレーニング-」というタイトルでした。

 なれない参加者もいらっしゃいましたので、最初はイスに座って姿勢を作ったりシコの動作をするところから始まりました。

 「腰割り」「蹲踞(そんきょ)」「シコ踏み」「肩のゼロポジション」「腕(かいな)を返す」「テッポウ」・・・などなど、日本の伝統的な「相撲」の運動を実際にやり、体で感じていただけるよう、先生は一人ひとりに手を取って丁寧に教えていただきます。

 たとえば「腰割りは膝が垂直より前に出たら割りすぎ。それ以上深くしても大腿部の筋肉に頼ってしまうので腰高の位置で留める」「シコは足をまっすぐ上げておろし、足の裏を見せない」・・・などなど、かなり細かい点まで具体的なご指導がありました。

 さらに子どもたちと事業所や家庭でやる場合に、例えば「シコ」などは、お子さんの両手を持って一緒にやるといい、などといった方法なども教えていただき、参加した職員やお母様方、また招待枠の他の放デイの職員さんたちも、みんな充実した楽しい研修会になりました。

 そして午後からは、一ノ矢先生が子どもたちと職員に対してご指導していただくため、日中活動の現場に入っていただきました。

 「よいしょー!よいしょー!」と先生が声をかけるシコ踏みは、子どもたちもだんだん声を出し始め、最後には声を揃えての合唱となりました。その後、先生を行司にしての子どもどうしの「おすもう大会」となり、みんなでわいわいと盛り上がりました。 

 そして子どもたちがひと通り相撲を取り終わったら、次にくまさんの職員たちが一ノ矢先生に挑戦です。

 ところが腕に覚えのある男の先生たちが次々と一ノ矢先生の胸に突進するのですが、まるで歯が立ちません。 

 あまりカラダの大きくない61歳の一ノ矢先生が、ひよいひょいと、まるで赤子の手をひねるように簡単にくまさんの先生を投げ飛ばしていくのです。

 くまさんの先生の中には武道・格闘技経験者もいるのですが、誰も全く歯が立たず、あらためて「体幹を鍛える」ことの凄さを実感させられました。お相撲さんて強いなー、とこれにはギャラリーの子どもたちも目を丸くして、びっくりしていました(アタリマエですが-笑)。

 最後はみんなで「ムカデ」と呼ばれる、これもやはり相撲伝統の足腰を鍛える行列運動をみんなで一緒にやり、子どもたちも大変楽しみ、盛り上がった一日となりました。

 くまさん横浜では、障害あるお子さんたちの「体を整える」ことを重視しており、今年も栗本啓司先生や廣木道心先生、そしてこちらの一ノ矢充先生などを招聘して職員研修を行っております。

 一ノ矢先生からは帰り際に、くまさん横浜の職員本棚にサイン入りのご著書を2冊、ご寄贈いただきました。

 一ノ矢先生、このたびは大変勉強になる楽しい研修を誠にありがとうございました。またぜひいらしてくださいね!

 


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