【支援介助法の研修を開催しました】

【支援介助法の研修を開催しました】

 くまさん横浜ではさる9日に「支援介助法」の研修を行いました。こちらは主にくまさん横浜の職員と保護者を対象とした研修なのですが、当日は一般の方にも開放され、大勢のお客様がお見えになりました。

 支援介助法は、廣木道心(ひろき・どうしん)先生が開発した、武道をベースとした介助技術です。パニックになっている障害児や障害者を傷つけず、しかし支援者も傷つかないよう間合いを取って誘導し、事態を収束させる体系となっています。

 くまさん横浜では、毎年定期的に、廣木先生を大阪からお招きしてこの研修を行っています。

 今回は「支援者側の体作り」に重点が置かれた講義でした。知的障害の児童(だけに限らず大人もです)がパニックになってしまう時は心身の状態が良くない場合が多いとのこと。面白いことに、支援する側の心身の状態が良くないと、その状態が相手にも伝わってしまうため、実は支援者側の心身を整えることが重要ということでした。

 誰でも気分がイライラしていると、言葉で言わなくても人に伝わってしまったりすることがよくあります。障害児の場合は敏感で、もっと深い支援者の「体の状態」まで伝わってしまうのだそうです。そこで、支援者の体を整える動作などを教えていただきました。

 不思議なことに、体が落ち着くと心も落ち着いてきます。そうすると仮に相手が殴りかかってきても落ち着いて対処したりできますし、適切な身体動作に移りやすくなります。また「先制防御」という新しい概念についても説明がありました(「先制攻撃」ではない)。

 障害福祉の現場では、パニックになった児童や利用者の殴打、蹴り、噛みつき、爪立て、頭突きなどの「力による攻撃」を収束させなければならない場面があります。くまさん横浜では利用児童の20%程が「強度行動障害」に指定されているいわゆる「重い」児童ということもあり、そのような場面がよく見られます。

 が、近年は人権や虐待の問題もあり、職員がそうした力に対し「力で応じる」といった対応を取ることはできません。もちろん手足を縛ったりするような「身体拘束」も(原則として)できません。そんな時、こうした支援介助法のような方法で「相手を傷つけずにしかも自分も傷つかずに」場を収めることが必要です。

 今回の研修も大変為になる内容で、参加した職員や保護者の皆様は熱心にワークに取り組んでいらっしゃいました。

 また当日、廣木先生は午後くまさんに残っていただき、子どもたちが来る現場に入っていただきました。強度行動障害の児童への対応などを見せていただき、職員たちは大変勉強させていただきました。

 廣木先生、お忙しい中ご指導にいらしていただきありがとうございました。またぜひいらしてください!

 


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