【おもろさんに見学に行きました】

【おもろさんに見学に行きました】

 くまさん横浜ではこの夏休みに、中高生たちが「生活介護事業所」の見学に行ってきました。

 生活介護事業所とは、オトナの障害者の施設のひとつで、作業所に比べ比較的重度の障害者の方々が利用されている事業所です。

 今年は初めて、港南区上永谷にある「おもろ」さんにお伺いしました。こちらは一般社団法人・みのりの里さんが経営されている事業所です。当日は子どもたちだけでなく、希望される保護者の方にもご参加いただきましたが、職員の皆様に温かく迎えていただきました。

 おもろさんでは施設や設備などを丁寧にご説明いただき、また実際のオトナのみなさんが過ごしていらっしゃる様子を見学させていただきました。

 室内には利用者の方々が作った作品が展示されていたり、言葉がわかりにくい方のために「見てわかる」ような視覚構造化の工夫などもされていて、保護者のみなさんも感心して眺めていました。

 また当日は、実際にみなさんがされていらっしゃるお仕事についても詳しくご説明いただきました。こちらのおもろさんでは、一般企業からできる仕事を外注で受けて、利用者の工賃向上に努力していらっしゃいます。

 お仕事自体は一言でいうと「電子部品の組み立て」なのですが、その実際の電子部品に触らせていただき、どういう作業をするのかなど具体的に教えていただきました。

 子どもたちはいつかは必ず学校を卒業し、オトナになる日がやってきます。

 人間は「社会的動物」なので、やはり大人になったらどこかの「(職)場」に所属し、同じ目標に向かって仲間とともに仕事をし、人間関係を作っていくことが人生の豊かさにつながります。

 しかし障害者の就労はいつの時代も大変で(景気が良くても悪くても大変です-汗)、健常者と違い、ひとことで「就労」と言ってもなかなか難しく、いつも「狭き門」です。

 障害ある子どもたちがオトナになったらどのようなところで生活し、生きていくのかを早くから知っておくことはとても大事なことです。くまさん横浜では、中学生になったら夏休みにこうした機会を保護者の方にもご用意しています。

 生活介護事業所「おもろ」の横山施設長様、職員の皆様、当日はお世話になりまして本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 


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