【バスに乗って、図書館へ。】
【バスに乗って、図書館へ。】
今週は、小学生たちが「バス乗り訓練」「図書館訪問」を行いました。
行き先の横浜市栄図書館(栄区)は、くまさん横浜からバス停で6つ向こうの停留所となり、訓練にちょうどよい距離です。
実は「バス乗り」は、子どもたちにとっていろいろな課題があります。
まず何しろ「公共の場所」なので、大声を出したり走り回っていい場所ではありません。しばらくの間、決められた場所に立つか座るかして、じっとしていないといけません。また降りる停留所の前に「ピンポンボタン」を押すことも必要です。そうした決められた様々なルールを守って初めて「バスにちゃんと乗れる」ようになります。
こうしたことは教室で言葉で説明するよりも、実際にバスに乗って体験するのが早いので、くまさん横浜では、夏休みなど時間が取れる時にこうした訓練を子どもたちと行っています。
障害ある子どもたちは、ご家庭でも車移動が多く、小学一年生だと、まだ公共交通機関を使ったことがない、という子もいます。
そうした彼らにとって、大きな大きなバスに乗り、いつもより高い座席から道行く車や人を見下ろすような眺めはとても新鮮です。みんな窓の外の流れるような景色に見とれていました。
車内では子どもたちを1座席に2人座らせたり、2人がけの座席に3人座らせたりし、周りを先生たちが囲って、できるだけ一般の方のご迷惑にならないように努めました。
図書館についたら、何と言っても「静かにする訓練」です。図書館はいろいろな施設の中でも「静まりかえっている」施設で、おしゃべりしている人はほとんどいません。そんな中、みんなと同じように静かに座って、自分の読みたい本を取ってきて座って読む、のも大事な社会性の訓練です。
なかなか長時間静かに座っていられない子もいるのですが、この日は30分くらい、みんな頑張りました。
帰りもまたバスに乗り、みんなで先生の言うことをよく聞いて移動することができました。
くまさん横浜ではこの夏休みも、障害ある子どもたちが社会性を身につける訓練を工夫し、楽しみながら行っています。今回、乗車割引などでお世話になりました神奈川中央交通・横浜営業所の皆様、そして横浜市栄図書館の皆様、本当にありがとうございました!
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