【食育②-獲れた野菜を調理し、食べる】

【食育②-獲れた野菜を調理し、食べる】

 くまさん横浜では、庭にある農園で子どもたちが野菜や花を育て収穫する、という活動をしていることは前回ご紹介しました。そして収穫後はもちろん、それを自分たちで調理し、食べています。

 今年の夏はナスやトマト、ピーマンなどが豊作だったので、7月は沢山の野菜が毎日のように獲れました。それをさっそく室内に持ち帰ってきます。獲ってきた野菜を洗い、皮を剥いたり切ったりして下ごしらえをし、それを煮たり焼いたりしてはじめて「料理」になります。生で食べるトマトだって、洗ったあとに傷物を選り分けたり、ヘタを取ったり、という作業が必要です。

 先生に手を添えられなから包丁で野菜を切ったり、苦労しながらピーマンのタネを取ったり、そして鉄板で炒めたり・・・こうした作業は、ご家庭でお母様たちが毎日していることです。こうした過程を経て「食べるものが出来上がる」ということの意味を、体験を通じて理解してもらえればと考えています。

 この日の「ナスとピーマンの味噌炒め」は、見た目はともかくとしても(苦笑)、子どもたちは喜んでたくさん食べてくれました。やはり「自分で作ったもの」ということがわかれば、美味しく感じるのでしょう。送迎の際にお母様にご報告しましたら「ふだん、うちでピーマンなんか食べないのに!」「え? ナスを食べたんですか?!」というお子さんが何人もいて、保護者の方に大いに驚かれました。

 ふだんおうちで食べられなかったお野菜でも「自分で収穫してみたから」「お友達と一緒に食べたから」というようなことをきっかけにして食べられるようになれば、すばらしいことです。実はくまさん横浜では、そうしたお子さんがたくさんいます。これもくまさん横浜の「食育」の成果です。

 ちなみにこの日、トマトが大豊作だったので、ちょっと小中部の子どもたちにも分けてもらいました。真っ赤に熟れた赤いトマトはまるでフルーツのような甘みがあります。「おいしー!」「トマト、好きー」と、小学生の子供達がパクパクと食べてくれました(笑)。やっぱり採れたての新鮮な野菜は美味しいですよね。

 くまさん横浜は、横浜市南部の障害あるお子さんたちに、色々な角度から「将来が豊かになる」経験をしてもらおうと考えている、放課後等デイサービスです。

 


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