【オセロづくり】

【オセロづくり】

  くまさん横浜では、子どもたちが日中活動を通じてさまざまな技能の獲得訓練を行っています。「訓練」と聞くと堅苦しいものを思い浮かべがちですが、実際には子どもたちが「楽しみながら」「達成感を感じられるような」活動になるよう工夫されています。

 先週、中高生の「くまさん横浜NEXT」では、子どもたちが「オセロづくり」に取り組みました。

 まず名刺大の厚紙に、先生がうすく丸く鉛筆で印をつけます。その裏を子どもたちにマジックで黒く塗りつぶしてもらい、塗り終えたら表に返し、印に沿ってハサミで丸く切りぬくと・・・「表裏が白黒」のオセロができあがり、です。

 ・・・と言葉で書くとカンタンなのですが、こうした一連の作業の中にも「隙間なくペンで塗りつぶす」「ハサミを使って丸く切り抜く」など、「視覚と手先の連動」「形態認識」などの少し複雑な訓練が含まれているのです。

 この作業に必要な「名刺大の厚紙」「マジック(「プロッキー」という裏抜けしないペン)」も、先日「紙折りの紙」をいただいた、株式会社NEWONE様よりご寄付でいただきました。本当にありがとうございます。

 実はこうした細かいものをハサミで切りぬく時、厚紙はあまり大きいとハサミが使いにくく、「名刺大」くらいのサイズが作業しやすくてちょうどよいのですね。

 できあがったオセロはもちろんみんなで遊びます。こちらも「白/白、黒/黒と同じ色で挟むと真中の色を同化できる」といったルールで遊ぶわけですが、これがまた知的障害を持つ子たちにとっては難しいので、良い訓練になります。

 こうした「ゲームの道具」も素材から自分たちで作ると、もちろん買ってきたものよりも形が悪かったり、色塗りがはみ出ていたりと不細工になります。が、しかしそれがかえって愛着を促し、「遊びたくなる道具」になります。

 「遊びたくなる」のであれば、繰り返し使いますから、結果としてこうした「抽象的なルール」を考える訓練が頻繁にできるようになり、子どもたちの思考を養っていきます。

 くまさん横浜では、日々の一つ一つの活動がこうした目的を持って行われており、毎朝の職員たちの朝礼で「本日の活動内容と目的」が共有されています。職員たちの日々のこうした「目的意識」の積み重ねが、子どもたちの上達を支える重要なポイントであると考えています。

 最後になりましたが、今回も「名刺用紙」「プロッキー」など、活動の素材をたくさんご寄付いただいた、株式会社NEWONEの上林社長様、担当の鈴木はるか様、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。


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