【アイアムさんに見学に行きました】

【アイアムさんに見学に行きました】

 くまさん横浜は横浜市港南区にありますが、近隣の同じ放課後デイの事業所とも仲良くしています。先日、くまさん横浜(小学生)とくまさん横浜NEXT(中高生)の児童発達支援管理責任者の2名が、ご近所の放課後等デイサービス「アイアム」さんへお邪魔し、日中の療育活動を見学させていただきました。

 冷たい雨が降る肌寒い日だったのですが、管理者 兼 児童発達支援管理責任者の功刀さんが温かくお迎えいただき、アイアムさんでやっている療育についてお話を聞かせていただいたり、道具について説明していただいたりしました。また実際にお子さんたちが訓練をしている様子も見せていただき、くまさんの職員たちが大変勉強させていただきました。

 アイアムさんはくまさん横浜と同様、障害ランクがA1(最重度)A2(重度)の「重い子」が多い「指標該当事業所」です。重度の自閉症児が多く、この点はくまさんによく似ています。が、一軒家でやっている放課後等デイサービスで、家庭での日常生活動作を中心とした個別療育をやっている事業所です。

 くまさん横浜は集団療育を施設でやる(家庭でできないことをやる)という事業所なので療育のコンセプトが違いますが、でもだからこそ、参考になることがとても多く、児童発達支援管理責任者の二人は、色々な道具や課題について質問し、大変勉強になる有意義な時間を過ごさせていただきました。

 私達はふだんビジネスアワーが重なるため「同業者が何をしているか」を見る機会がほとんどありません。もちろん、本を読んだりDVDやYouTubeで動画を見たりしてある程度のことを知る機会はありますが、やはり実際の現場で見て、その場で色々質問して教えていただくと理解が全く違います。今回は本当に貴重な研修の機会となりました。

 くまさん横浜は、同業の他事業所を「ライバル」「商売敵」だとは考えておらず、地域の障害あるお子さんをともに育む「パートナー」と考えている事業所です。

 実際に同じお子さんがくまさんにも他の事業所のにも通っていることは少なくありません。そうした事業所とは特に連携して「最近、こんな動作するんだけど、そっちではどう?」「ああ、それうちでもするけど、こうするとこうなったよ」といったような情報交換をすることで、お互いの仕事がスムースになり、結果としてお子さんにとってより良い療育環境につながります。

 ですので、くまさん横浜には外部から他の事業所の職員さんが見学やボランティアにいらしたり、特別支援学校や個別支援級の先生方が見学にいらしたり、横浜市役所や港南区役所の職員の方、場合によっては町内会の方や企業や大学や研究機関の方がいらしたり・・・とお客様がよくいらっしゃいます。くまさん横浜は「地域と子どもたちに開かれた事業所」というコンセプトを持っており、来訪者を歓迎しているためです。

 子どもたちはいつかくまさんを卒業し、社会に出ていきます。その時にいろいろな人にお世話になっていく子どもたちですから、将来、どこで誰にお世話になるかわかりません。小さい頃からできるだけ多くの地域の方々とつながっておくことが、結局、子どもたちの「将来生きていく技術」の一つになると考えています。

 アイアムの功刀さん、お忙しい中、貴重な機会をいただきありがとうございました。またぜひくまさんにも遊びにいらしてくださいね!


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