【緊急事態宣言下のくまさん横浜の活動】
【緊急事態宣言下のくまさん横浜】
東京・神奈川だけでなく全国の多くの都市に「緊急事態宣言」が発令されました。学校も引き続き休校で、今、くまさん横浜には午前中から子どもたちがやってきています。
行政からの「外出自粛要請」が続く中、それでも様々なご事情で、お子さんをくまさんに預けなければならない保護者の方もいらっしゃいます。そうしたご家庭のご要望にお応えして、くまさんは、通常通りふだんの平日より開業時間を延長した「休業日モード」で午前中から開けています。
とはいえ、くまさんの子どもたちもだいぶ欠席が目立つようになり、まばらになってきました。特に4月から中高生専用のデイサービス「くまさん横浜NEXT」をオープンしたばかりで、ただでさえ2教室に「分割」したところでしたから、今はとても空いていて、室内でも「三密」を避けられる状態です(笑)。
オトナの事情はさておき、子どもたちは相変わらず元気いっぱいです。今年は3月の初めからずっと休みが続いており、長い春休みになりました。始業式や入学式の式典を除き、事実上みんなまだ学校に行っていません。しかしくまさんはいつも通り変わらず開いているので、今や、くまさんが学校に代わって「生活リズム」の中心になっているお子さんも多いです。
大人でもそうですが「休み」となると、ついつい夜中までテレビをみたり夜ふかしをしてしまい、朝起きられなくなってしまい、一日の生活リズムが崩れがちなもの。
そんな時でも朝から「ほら、くまさんのお迎えが来るわよ」とお母さんに起こされ、お昼ごはんをくまさんで食べ、一日元気いっぱい遊んでおうちに帰り、夜はぐっすり寝る・・・・という規則正しいリズムが、体の弱い障害児にこそ重要です。
くまさんでは少しでも「三密」を避けるため、この時期の日中活動はできるだけお出かけをしています。車で海まで行ってみたり、遠くの公園まで行くこともありますが、近くの公園に「歩行訓練」も兼ねて歩いていくこともあります。また、時間の都合で遠出ができない場合は庭でシャボン玉や農作業をしたりもしています。
人混みを避けお日様の光を浴び、風に吹かれて遊び、お友達と追っかけっこをしたり、遊具やブランコなどで遊ぶ時間を取ること。こうしたことで、子どもたちはメンタルを安定的に保つことができます。なんと言っても育ち盛りの子どもたちです。くまさんに来ない日は「外出自粛」で家に閉じこもらされている今だからこそ、たまにはお友達や仲良しの先生たちとふれあい、思い切り体を動かすことも大事だと考えています。
外出自粛のこの時期に、私達が「休業」や「短縮営業」をせず(むしろ開所時間を延ばして)くまさんを開けているのは、障害ある子どもたちの「ふだんの生活」をできるだけ維持したいからです。
特に自閉症のお子さんたちは「変化」が苦手。しかも「育ち盛り」の時期ですから、ずっと家に閉じこもっていると「煮詰まって」しまうお子さんも多いのです。ストレスが溜まった結果、ご家庭内で様々なトラブルが起こることもあり、くまさんに来ていろいろな意味で「発散」することでそうしたことを防げればと思っています。
くまさん横浜は今日も、子どもたちの明るい声と職員たちの笑い声が、地域の公園や事業所内に響き渡っています。
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