【落ち葉の壁画制作】

【落ち葉の壁画制作】

 秋も深まり、待の街路樹もすっかり紅葉する季節になりました。くまさん横浜では毎月恒例の壁画制作のテーマに、11月は「落ち葉」の題材を選び、子どもたちに作ってもらいました。

 模造紙にみんなで折り紙を切って貼って作っていきます。赤や黄色、茶色など、色とりどりの色紙で紅葉を表現しますが、葉っぱの形の色紙の裏に上手に糊を塗り、模造紙の指定位置に貼り、はがれないように上から押さえます。こうした一連の動作の繰り返しが、なかなか良い訓練になるのですね。

 大きな模造紙に切り貼りをしていくのは、そのダイナミックさのゆえか、子どもたちに人気の活動です。「指先の活動」が苦手な子も、みんなでワイワイ言いながらやっていくと、周囲の勢いに押されてか、作業に取り組んでくれたりします。もちろん、糊を貼ったりなどが難しい子は先生が手を添えてお手伝いします。

 でき上がった模造紙は、くまさんの壁に貼って文字通り「壁画」にしました。自分たちが作ったものが壁に貼られるのも、子どもたちにとっては嬉しいもの。時々、壁に近寄って眺めては、葉っぱを剥がしたり(笑)しています。

 体を動かしたり、料理を作ったり、座って工作したり---くまさん横浜では障害ある子どもたちが、毎日さまざまな「動作の訓練」を行っています。

 こうした数々の訓練によって五感を刺激し、感覚を鍛え、体と心を養う活動が私達の目的です。子どもたちはそうした過程でお友達とともに協力して何かを一緒にやったり、先生と関わったりしながら「他者との協同」を体験していきます。くまさん横浜での集団を一つの小さな社会と例えたら、子どもたちはまさに「社会の練習」をしているのです。

 くまさん横浜は、学校帰りの午後の数時間でやったことが、いつかきっと将来役に立つ日が来る、そんな事業所でありたいと願っています。

 


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