【栗本先生の児童指導】

【栗本先生の児童指導】

 昨日の記事でもご紹介しましたが、くまさん横浜では、栗本啓司先生(からだ指導室 あんじん代表)に職員研修に来ていただいていますが、栗本先生は午前中に研修をしていただいた日は、お昼を挟んで午後から子どもたちの指導現場に入っていただいています。これにはいくつかの理由があります。

 まず何よりも、これはくまさんの職員たちが「午前中に習った知識や技術を、子どもたちに実際どのように指導するかの練習」の時間となります。「知るのとやるのは違う」というのは何の分野でもそうですから、たとえ午前中にどんなすばらしいお話を聞いても、実際に子どもたちと「やってみないと」技術は身につきません。

 栗本先生も職員と児童たちの動きをよく見ていらっしゃり、「今日は子どもたち、先月に比べて全体的にずいぶん集中できたね」「〇〇ちゃんはちょっと疲れてた感じだったね」と貴重な感想やアドバイスをいただけます。また、くまさんの職員と栗本先生との間で「あれ?こうですか」「あー、それはね、こうやるの。そうそう」といった会話も交わされています。

 そして次に「栗本先生の手で実際に子どもたちを触っていただく」ことも目的のひとつです。というのは子どもたちに対するカラダからのアプローチは、それを働きかける職員たちの技術だけではなく、それを受ける子どもたちの「感覚」があって初めて成立する相互行為です。となれば子どもたちのカラダの感覚を育てることも実は重要なことであり、それには「一流の手技をダイレクトに感じてもらう」のが良いのです。また何よりも、栗本先生が子どもが好きで、直接のご指導を楽しんでいただけることも大きいです。

 このように様々な理由で、くまさん横浜では栗本啓司先生に指導現場に入っていただいています。この日は「あぐらからのだるま体操」「ひもの使い方」「仰向けになって寝た状態から腰を動かす体操」「机を使った運動」・・・と様々なメソッドを実地で行いました。子どもたちに「どう教えるか」を学べる大変勉強になる機会でした。

 くまさん横浜では、こうした貴重な機会を繰り返すことで、少しずつ職員たちの支援の質を上げ、子どもたちの状態を良くしていく助けになればと考えています。栗本先生、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 


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