【ドライバーの練習】

【ドライバーの練習】

 くまさん横浜では、子どもたちが「ドライバー」の訓練もしています。そう、あの「ねじ回し」です。

 まずは特製の板に一列に空いた穴に、一つずつネジをドライバーで入れて行きます。また10個×2列=20個全部入れ終えたら、今度はそれを外していきます。ねじ回しは、ドライバーを「押し付けながら回転させていく」という、2軸での運動が必要になります。しかも片手でそれを行わなければなりませんし、穴に1ミリずれても入らないですから、指先の高度な巧緻性が求められます。

 そしてそれが無事にできるようになったら、今度は「板と板を金具でつなぎ、木ネジで留めていく」というさらに高度な作業をします。金具の穴と木材の穴をきちんと合わせて、その2つを木ねじで留めていくのは、なかなか難しい技術を必要とします。子供たちの目も自然と真剣味を帯びてきます。

 最初からできる子もいますが、先生が手を添えて手伝ってもなかなか難しい子もいます。でも、何回か辛抱強く繰り返していくうちにだんだん一人でできるようになってきます。もちろんできるようになると子どもたちは先生にたくさん褒められます。

 「ドライバーを使える」というようなことは、それ一つ取ってみれば人生の中で取るに足らない小さな事かもしれません。しかしこれをきっかけに手先が上手に使えるようになれば、その先には豊かな人生が待っています。

 そんな日が少しでも近づくことを信じて、今日も先生たちはドライバーのねじ回しを子どもたちと一緒にやっています。


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