【タオル畳み】
【タオル畳み】
先日は「食器拭き」をご紹介しましたが、こういう生活訓練動作の中ではもう一つ毎日子どもたちがやっているものがあります。それが「タオル畳み」です。
くまさん横浜では、テーブルや食器を拭くふきん、タオルなどを毎日洗濯機で洗って(これも子供たちの仕事です)干しています。その乾いたタオルやふきんなどを子どもたちに畳んでもらっています。
「布を折る」のは、また紙とは違う感触です。紙よりも厚いですしふわっとしていますし、紙のようにピシッと折り目をつけてたためるわけではありません。「端と端を合わせる」と言っても、紙のようにはぴっちり行かないので逆に難しさがあります。
それでも、折る方向を教えて、やって見せて、お友達がやるのを見ながらやってもらうようにすると、小1の小さい子でも「見よう見まね」で始めるようになります。
最初のうちは完成度はともかくこの「やってみる」ことがとても大事で、ここでたくさん褒めてあげると、次回からもやってみようというやる気を持ってもらえます。
こういった技術の完成度は、端的に言うと「量をこなす」しかありません。何回も何回も繰り返し繰り返しやることで、次第にうまくなっていきます。ですので、先生方は「目先の完成度」よりも少し長い時間の観点でそれを見て、訓練活動を行っています。
こうした「布をきちんとたたむ」ことは、例えば、将来、被覆関係のお仕事やクリーニングなどのお仕事についた時、必ず必要とされる技術です。また就労でなくても、ご家庭の中で、洗濯物がたためるようになると、お母様方の家事の一部を担うことができ、「役割」を持つことができるようになります。
家庭という小さな集団の中でも何か役割を持つことができ、それを担うことは将来「集団に所属する」技術の初歩としてとても重要です。
くまさん横浜に通うことで、子どもたちがこうしたことを少しでも身に着けてくれればと思っています。
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