【避難訓練!】

【避難訓練!】

 昨夜、横浜地方は台風13号の直撃にあいましたが、先日、くまさん横浜では児童も参加して日中に避難訓練を行いました。

 訓練に先立ち先生から避難訓練の説明があります。ふつうの訓練ではいわゆる「不意打ち」でやりますが、自閉症など障害児の場合「見通しが立たない」事自体が彼らにとって恐怖となるため、必ず事前に「今からやること」の説明をしています。

 先生の「地震だー!」という大声で訓練が始まります。ドアに一番近い先生が入口のドアを開け、避難経路を確保。そして他の先生方は揺れの中、机の下に子どもたちを入れて「頭の安全」を確保します。
 
 「揺れが収まった」ところで一旦机から出てきましたが、そこでキッチンから火災が発生!という想定です。先生が消火器を持って消火に向かいます。この日は6年生の女の子が慌てて駆けつけてきて、手伝ってくれました(笑)。

 無事に消火しましたが、それでも避難が必要と判断。「避難します!」という先生の宣言で避難開始です。

 それぞれの先生方が児童にすばやく靴下と靴を履かせ、くまさんの建物を出ます。1Fの階段下で点呼を取り、無事を確認したあと、この地域の「いっとき避難場所」の「日野町原第一公園」にいったん避難しました。

 くまさんの周辺は、階段あり、坂道ありと歩行の訓練にとっても良い場所です。幸い住宅街なのでそんなに交通量はありませんが、それでも時々車が通ります。先生方が「車が来ましたー」と声をかけ合い、すべての児童が先生としっかりと手をつなぎ、移動をしていきました。
 
 最終ゴールはこの地域の防災拠点の「日野南小学校」です。くまさんからは歩いて6分程かかりました。裏門に到着すると再度全員点呼を取り、ここで持参した麦茶で水分補給をしました。9月とはいえまだまだ暑い日でしたので、子どもたちは競うようにゴクゴクと麦茶をいただきました。

 帰り道は同じ道を通って帰ります。いつもは途中の公園で時間をとって公園遊びをするのですが、この日は暑かったため直接くまさんに戻り、おやつにしました。約45分ほどの短い訓練でしたが、子どもたちは「お外へのお出かけ」を楽しみながら避難訓練をしました。

 地震や災害はいつ来るかわかりません。ちなみにくまさん横浜では、震災時に備えて全児童と職員数の1日分(3食)の非常食と水、簡易トイレなどはストックしてあります。

 くまさん横浜では、お子さんの大切な命を預かっていることを常に忘れずに、こうした地道な訓練を続け「まさかの時」に備えたいと考えています。


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