【ちょうちょ結びの練習】

 

【ちょうちょ結びの練習】

 くまさん横浜は基本的に「集団療育」を重視している事業所です。が、それぞれのお子さんには個別支援計画書を作り、個別の活動をする時間も設けています。個別療育の活動は、その子の障害特性や保護者のご希望に応じて決められるため、お子さんによって違い、まさに個別に異なります。

 今日は、「ちょうちょ結び」を課題としている中3のF君の様子をご紹介しましょう。「指先の巧緻性」を課題としているF君は、これまでにも「服をたたむ」など、生活動作に密着した訓練を行ってきました。最近はこの「ちょうちょ結び」に挑戦しています。

 先生が横にひとりついて、文字通り手を取りながら教えます。ヒモをくぐらせる場所や、指の使い方をじっくりと教わります。

 ちょうちょ結びができるようになると、将来、荷物などがくくれるようになるだけでなく、靴ヒモやエプロンなど、自分自身の身の回りの整容ができるようになります。大人になったら、就労先やグループホームなどで、いわゆる「最低限の身だしなみ」が求められますが、そういうことにつながる訓練でもあります。

 F君はこの日、先生に助けられながらもご覧の通り、書籍に「ちょうちょ結び」をかけ、これを5回繰り返しました。今後も地道にこうした訓練を繰り返すことで、将来必要な生活技術を身に着けていってほしいと先生たちは願っています。

 くまさん横浜は、集団療育を重視しつつも、個別の活動にも取り組んでいる事業所です。


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