【郵便を出す、という訓練】

【郵便を出す、という訓練】

 くまさん横浜は、障害あるお子さんたちに、将来自立するために必要な様々な生活技術の訓練をおこなっています。先日はある中学生の生徒に「郵便を出す訓練」を行いました。

 荷物を郵便局に持っていき、窓口で伝票をもらい、宛先と送り元(くまさん)の住所を正しく書いて、箱に貼って出す、という作業です。時間がかかりましたがとてもきれいな字で伝票を書いてくれました。

 また「送料」「着払い」「元払い」の概念を学習しました。

1)「荷物を送る時に払うお金を何ていいますか?」--「そうりょう(送料)」
2)「荷物を送る人が送料を払うのを何て言いますか?」--「もとばらい(元払い)」
3)「荷物を受け取る人が送料を払うのをなんて言いますか?」--「ちゃくばらい(着払い)」

 この日、彼はくまさんでこの3つをキチンと理解し、言葉を覚えて帰宅しました。

 くまさんではこうした「将来大人になった時に生活に必要な動作の訓練」を行っています。

 将来大人になった時、職場やご家庭で「このゆうパック、出しといて!」と頼まれて、出せるのと出せないのでは、大きな違いが出ます。もちろん、今日この一回をやったから直ぐにできるわけではなく、今後何回も同様のことを繰り返す必要がありますが、このようなことは子供のうちから訓練しておいたほうが良い、と考えています。

 お陰様で保護者の方からも

「今日は郵便局で、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
郵便局に一緒に行ったことあったかなと思うくらい、〇〇と行ってないかもしれません。郵便物を送る経験をさせるなんて、思いつきませんでした。」

と感謝のお言葉をいただきました。

 くまさん横浜は、子どもたちの将来の生活を真剣に考えているデイサービスです。


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