【ホットケーキ、焼いてます!】

【ホットケーキ、焼いてます!】

 食欲の秋だから、というわけでもないのですが(笑)、今週まで、くまさん横浜では小中生のクラスでも、ホットケーキを焼きました。外もだいぶ寒くなってきましたから、焼き立てアツアツのおやつは、子どもたちに人気です。

 この日中活動も療育活動の一貫ですから、ホットケーキの製造過程で、各児童の障害程度に応じてできること/できないことを見極めながら、先生方が子どもたちに「役割」を与えます。

 難しいところは先生が手を添えて手伝いつつも、「卵を割り」「牛乳や粉を入れ」「よく混ぜて」「ホットプレートにタネを流して」・・・と、子どもたちの手によって、ホットケーキが作られていきます。熱々のプレートの上でキツネ色に焼きあがっていくと、部屋中にいい香りが漂います。

 焼きあがったホットケーキにはトッピングで「はちみつ」「生クリーム」「バナナ」などを乗せるのですが、これは先生の仕事です(セルフサービスにするとみんな無制限に乗せてしまいます-笑)。でも、そのトッピングを乗せてもらう時にも子どもたちは床に引いてあるラインにそって並んで(わざと)順番を待たされます。これにより自然と「きちんと列に並ぶ」「自分の番が来るまで待つ」ことを学んでいきます。

 もちろん焼きあがったら、その日はこれがおやつです。「いただきます」の言葉もそこそこに、みんな笑顔で美味しくいただきます。自分でお手伝いしたホットケーキは、また格別の味なのでしょう。みんなペロッと食べて「おかわり」に手が上がります (^o^)/。 ワイワイ言いながらみんなで食べるおやつも、また「集団活動」です。隣の子との間隔を考えて座ったり、自分の席と食器をちゃんと覚えて同じ場所に戻ってきたり、「お茶ください」と先生にお願いしたり・・・くまさんでは、こうしてあらゆる機会を捉えて子どもたちに「生活技術の訓練」をしてもらっています。
 

 でも、そんな難しいことを考えなくても、子どもたちはおいしく、楽しく、調理の活動に取り組んでいます。くまさんでこうした活動を行うことで、卵割りができるようになったり、憶えた調理をご自宅でもトライしたりというご報告をご家庭からもお聞きしています。たまには手作りの温かいおやつを食べ、満足して帰っていく子どもたちの笑顔を見るのが、職員にとっても大きな喜びです。

 さあ早いもので今年も明日から12月。くまさんでは寒さに負けず子供たちが元気いっぱいに活動しています。 

 


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