【ラーメン、一丁!】

 【ラーメン、一丁!】
  

  中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは、今週は「ラーメン作り」の活動を行っています。これは、スーパーで売っているような袋ラーメンを自分で調理して食べる、という活動です。
 
 鍋に水を計って入れ、カセットコンロにかけて自分で火をつけます。袋ラーメンを開けたらお湯が沸くまで待ち、ラーメンを入れたらタイマーを押して3分測ります。その時にもやしやかまぼこ、ちくわなど一緒に茹でられる具を茹でていきます。時々箸でほぐしながら均一に茹で上がるようにしつつ、沸騰したお湯がこぼれないように火の調節もします。

 タイマーが鳴ったら火を止めて、ラーメンによってはそこで別袋のスープを入れて、よくかき混ぜたら注意しながら鍋から丼に移します。最後にチャーシューなどトッピングを載せてできあがり。やけどしないように気をつけながら熱いうちにいただきます。さすが体の大きい中高生、フーフーしながらパクパクと食べ、あっという間に平らげてしまいます(^_^)。
 

 同世代の中高生が何ということなくできる「ふつうのこうしたこと」の一つひとつの動作が、障がいを持った子たちにとってはチャレンジで神経を使います。火を使うのでヤケドに気をつけるのはもちろん「麺をほぐして均一に茹でる」「吹きこぼれないように火を調節する」といった細かいことまで良い訓練となります。ついでに言うと、ラーメンも自分たちでスーパーで好きなものを買ってきていまして、今回は味噌、塩、醤油とバリエーションも豊富です。

 障害の有無に変わらず「食」は一生のテーマなので、くまさんでは「調理」の訓練活動を重視しています。人は誰もが死ぬまで毎日食事をしますが、それには「人が作ったものを食べる」か「自分で作ったものを食べる」のどちらかしかありません。毎日外食という選択もあるかもしれませんが、やはり、家にいるときにちょっとしたものをささっと作って食べられる(だけの技術があった)ほうがよいですよね(^_^)。

 こうしたことも、中学生くらいのうちから繰り返し繰り返し練習しておくと、大人になった時に生活の中で再現できるようになっていきます。彼らがおうちでぱぱっとラーメンを作って食べられるようになったらよいなと、先生たちもヤケドに気をつけながら訓練を繰り返しています。

 くまさん横浜は、子どもたちに「将来、大人になった時に役立つ技術」を訓練している放課後等デイサービスです。

 

 

 

 


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