【ノコギリを引く、という訓練をしました】

【ノコギリを引く、という訓練をしました】

 くまさん横浜では子どもたちが学校帰りにいろいろな訓練をしていきますが、先日、「ノコギリ引き」を行いました。これは、ノコギリで物をギコギコと切っていく活動です。材木でも良かったのですが、切った後の切断面のささくれなどが刺さる場合があり、今回は適度なサイズの紙筒を子どもたちに切ってもらいました。

 ノコギリで物を切るには「同じところを繰り返し何回も」刃を往復させなければいけません。ノコギリの細い刃の刃筋を見ながら同じところを引き続けるのは、高い集中力を必要とします。そしてただ往復させるだけではなく「適度に刃を押し付けつつ往復させる」という2方向への力の入れ方が必要になります。これらを取手の先についているノコギリ刃で行う作業は、実は高度に指先の巧緻性が求められる作業で、良い訓練になるのです。

 障害児たちはふだんなかなか刃物を持たせてもらえるが少ないので、しばらくギコギコした後に筒がスパッと切れる様子にビックリし、とても楽しんでくれます(笑)。最初は小中生たちが庭でやっていたのですが、そのうちに中高生のNEXTからもお兄ちゃんたちがやって来て参加してくれ、みんな夢中になってノコギリを動かしてくれました(^_^)。

 もちろん職員たちがずっとそばについて手を添え一緒になって注意をはらいながらの活動でした。暑い夏の午後でしたので、子どもたちも職員も汗だくになりましたが、楽しい午後のひとときになりました(^_^)。

 さあ、今週末から夏休みが始まります。子どもたちが朝からお弁当を持ってくまさんにやってくるこの季節、職員も子どもたちとの「夏の思い出」を重ねて行くシーズンです。この夏も様々なことを体験し、成長の糧にしてくれる夏にしたいと考えています。


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