感覚統合訓練(こむぎねんど)

感覚統合訓練(こむぎねんど)














 

【感覚統合訓練(こむぎねんど)】

 

 先日、中高生専用のデイサービス、くまさん横浜NEXTでは「こむぎねんど」の活動を行いました。これは、パンを作るように小麦粉に水を混ぜて、ねんどを作っていく活動です。「ねんどで何かを作る」と言うよりは、その「ねんどそのもの」を粉から作る作業なので、いわゆる「ねんど遊び」とはそこが少し違います。

 

 水を入れて練っていくと、最初はサラサラだった粉がだんだんもちもちしていきます。指に力を入れてぐっとつかむと、指の間をニュルニュルーと、ちょっとくすぐったい感じでねんどが逃げていきます。水が多いと指にベタベタとくっつきますが、それも上手に拭いてねんどのかたまりを作っていきます。このように、手と指に様々な感覚刺激が発生します。

 

 みんなで作ったねんどは、小麦のよい香りがして触るとモチモチと不思議な感じがします。少しひんやりしてなんだか気持ちよく、みんないつまでも触っています。クンクンと匂いを嗅いでみたりする子もいましたが、材料が小麦ですから、うっかり口に入れても大丈夫です。

  

 人間は体を通じいわゆる「五感」の刺激を受けて、脳がいろいろな判断を日常の意識-無意識で行っています。知的障害・発達障害などを持っている子供の場合、この感覚と行動の統合がうまくいかない場合があり、こうした「感覚刺激」を繰り返すことがひとつの訓練となります。感覚統合訓練(療法)はもともとアメリカでリハビリテーションの手法としてはじまった手法ですが、今では障害児の療育手法として広く取り入れられています。

 

 くまさん横浜では、小中生の部屋でも「ペットボトルつぶし」をはじめ、こうした感覚統合訓練の手法が取り入れられた活動を行っています。子どもたちの成長に役立つ、多彩なプログラムのメニューが学校帰りの子どもたちを待っています(^_^)。

 ※中高生専用のデイサービス くまさん横浜NEXT では、現在、中高生の生徒を募集中です。ADL・IADLを中心とした、様々な課題に子供たちが取り組んでいます。各曜日にまだ空きがありますので、保護者の皆様は、どうぞお気軽にお問い合わせください(^_^)。

 


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