「お月見」の制作

「お月見」の制作


















 

 【「お月見」の制作】

 

 早いもので今日で9月も終わりです。くまさん横浜では、この秋も様々な活動を行いましたが、その中のひとつに「お月見」の工作がありました。夜の闇に見立てた黒い画用紙の上に、うさぎ、月見団子、すすきなどを貼っていくいわゆる「貼り絵」です。雨天の時の小中学生の制作活動として行いました。

 

 一言で「貼り絵」と言っても、糊を塗り、決められた位置に紙を貼っていくことは、障がいを持つ子にとってはなかなか難しいのです。糊を塗ったり、定位置に貼ったりする「指先の訓練」だけでなく、団子の下には三宝を置き、お月さまは自分でクレヨンで黄色く塗って描くなどの作業もあり「形態認識」「色彩認識」や「レイアウトの感覚」など様々な技能の訓練となっています。

 

 壁に貼った見本を見ながら先生と一緒にやりましたが、もちろん、すべての子が上手にできるわけではありません。なかなか定位置にデザインすることができず、お団子がタテに並んだり、お月さまがお団子より下に置かれたりすることもありますが、それはそれでご愛嬌です(笑)。先生方も手伝いながら、子供たちには自由に楽しく作ってもらいました。でき上がった作品は、連絡帳袋に入れてそれぞれのご家庭に持ち帰ってもらいました。

 

 今月9月、横浜は雨の多い月でした。なかなか公園などお外で遊ぶ機会が少ない月でしたが、そのようなときは、くまさん横浜では、こうして子供たちが様々な室内での訓練活動を行っています。机に座って行う活動は、少し時間をとってじっくりと取り組む必要があるため、外出できない日にうってつけなのですね(^_^)。

 

 くまさん横浜では、子供たちがいつもこうして創造性と可能性を刺激できるプログラムに取り組んでいます。彼らがくまさんで体験する様々な活動のひとつひとつが、きっと将来、大人になった時に役に立つと先生たちは信じています(^_^)。

 


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