愛する力。
愛する力。
【愛する力】
「他者を愛する力」
乱雑な字のメモ書きが、家の机の上にある。いつ書いたのか、なにを読んだり、観たりしたときにとったメモなのかも、今となっては不明です。
言えることは、自分がそれを強く想ったり、欲したり、たいせつと感じ、それを胸に留め置きたいと思ったから、メモをとったのだということ。
20年来、毎年、誕生日にメッセージカードと手書きの手紙を添えて送ってくれる、京都の友人の女性がいます。横浜の地をある理由から離れ、以来、一度も会っていませんが、毎年、誕生日や年の暮れにていねいな手書きのメッセージが送られてきます。この時代に、メールアドレスなどのデジタルメディアの宛先や携帯・固定電話番号は一切書かれていません。
毎回、返事を出そうと思いながら、つい筆不精になり、失礼をしてしまうのですが、彼女からはいつも手書きのメッセージを贈って(送って)くれます。
彼女の、周囲の人をおもんばかる気持ちと時間が、いま、冒頭の言葉とクロスして胸の内で共鳴・共振して響いています。
人は、それぞれで様々な公私の時間をもっています。いろんな場面、いろんな他者との関わりの中で役割を担い、その都度、器用に自分を振り分けたり、演じているかというと、案外そうでもないのではないでしょうか?
一人の人間の中での思考・指向・志向は、根底にどんな他者への想いがあるか?
他者を想う力があるか? によって、その人の言動となって表れたりもすることもあるのでしょう。
私たちの居る場に通う子どもたちの中には、他者との関わり、社会性についての課題もあります。「他者を愛する力」と言っても、抽象的で伝わらないかもしれません。ですが、大人が、そのたいせつさを再考し、子どもたちと相対することで、目に見えない、言葉ではない部分で伝わるものもあるのだろうと思います。
京都のK子さん、いつもメッセージをありがとう。
明日から、又、ていねいな想いを胸に暮らしを育みます。
【本日の届け曲♪】 今日までそして明日から
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※本ブログは、複数の職員が日々の活動を通して、各自の視点で綴っています。
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