風船あそび

風船あそび




















 

【風船あそび】

 

 くまさん横浜では「素材を与える」シリーズの活動があります。子どもたちに遊ぶ「素材」を与え、大人が何も口を出さずに自由に遊んでもらう活動です。「規則に従って行動する」のではなく、与えられたものをどう使うか、子供たちの自由な発想や創造性を刺激することを目的としています。

 

 先日は「風船」の活動を行いました。そう、あの空気を入れて膨らませる風船です。ふつうのゴム風船だけでなく、バルーンアート用の長い風船なども使い、たくさんの風船を子どもたちとともにふくらませて手渡します。

 

 ふわふわの風船を最初はギュッと触ってみたり、放り投げてみたり、舐めてみたりしますが(笑)、そのうち箱に詰めてみたり、振り回してみたり、と色々な扱い方をはじめます。みんな自由に自分の感性で好きなように色々なやり方で楽しみます。

 中には爪を立てたり踏んづけたりして「割る」ことを楽しむ子もいれば、細長い風船で「ちゃんばら」を始める子もいます。細長い風船と丸い風船をくっつけて「しっぽ」を作ってスボンのお尻に入れてみたりと(笑)、子どもたちの自由な発想には感心させられます(^_^)。

 子どもたち、とりわけ障がいを持った子どもたちは、ふだんから生活の中で「ああしなさい」「こうしなさい」「こうしなくちゃだめ」と、決められたやり方を強制されることが多いです。もちろんそうしたことも重要な事でして、社会での集団のルールや物の取り扱い方など「決められた手順」を守れることは、大人になっていく彼らにとってとても大切なことではあります。

 

 しかし、たまにはこうして自由で柔軟な遊びを行うことも、くまさん横浜ではとても大切なことと考えています。子どもたちはもともと、既存の発想にとらわれない、自由な存在です。それ故に社会では生きにくいという側面も実はあるのですが、それはそれとして、その良さを持ったまま大人になってくれればいいなと、風船ではしゃぐ彼らを見て考えています(^_^)。

 

 


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