ダンボール遊び

ダンボール遊び






















 

【ダンボール遊び】

 

 先週から、くまさん横浜では「ダンボール遊び」の活動を行っています。

 これは「素材を与える」というテーマに基づく活動で、大小様々なサイズの大量のダンボールを、子供たちに使ってもらう活動です。

 

 この活動のポイントは「子供が五感を駆使して素材を自由に使ってみる」ことです。ですから「どうしてください」と大人は一切言いません。ただポンとダンボールを与え「何をしてもいい」ことにして子供たちに自由に使ってもらいます。

 

 ダンボールを箱状にして置いておくと、子どもたちは面白がって中に隠れたり、出たり入ったりします。中には「自分の部屋」を作って、そこにオモチャを持ち込んで遊ぶ子もいます。

 また、輪っかになったダンボールの中に入って「キャタピラ」遊びをする子もいますし、ハンモックやブランコのように端と端を持って使ってみたり、ちぎったり破いたりして遊ぶ子もいます。また、ダンボールにシールを貼ったり絵を描いたりする子もいます。

 

 子供たちは本当に自由で、その子によって色々な発想の使い方をするのがとても面白く、先生方も感心しながら眺めています。今回は、広い方の指導訓練室(50㎡)がダンボールで一杯になるくらいのたくさんのダンボールですが、これだけで1時間くらいみんな夢中になって遊びます(^_^)。

 

 子どもたちはふだんから「ああしなさい」「こうしなさい」としつけられ、やることを決められがちです。もちろんそれも大事なことなのですが、たまにこうして、自由な発想で好きにしていいという機会があると、活き活きと目を輝かせて楽しんで遊びます。ダンボールのような危険の少ない素材は、こうした活動にうってつけです(^_^)。

 

 障害を持った子供たちが、様々な角度から能力を刺激され、訓練されて成長するためには時には「自由にする」時間や空間、そして素材が必要です。くまさん横浜ではこうした取り組みにもチャレンジしています(^_^)。

 


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