紙ひこうき

紙ひこうき
















 

【紙ひこうき】

 

 子供の頃、誰もがやった遊び、紙ひこうき。くまさん横浜でも子供たちが作っています。

 実は、おり紙遊びは指先の巧緻性や集中力を訓練する良い遊びなのですが、段階の多い高度なものになると、大人でもなかなか難しいものになります。また子供たちは「作ったものを眺める」だけではなく、それをすぐに「投げて遊べる」ものだ楽しいですから、この紙ひこうきは、特に男の子たちに人気です。

 

 そしてこの紙ひこうきは、もう一つ、ねらいがあります。

 

 同じ紙飛行機でも、折り方一つによって、飛び方は全く違います。横に幅広い形に折れば、フワーッと飛んで行くものができますし、細い飛行機に折ればピューッ

と飛んで行くものができます。もちろん投げ方によっても違うので、作った後にどう投げるかによっても目に見えて変化がわかります。

 

 この「おり紙による紙ひこうき遊び」は、実はこうした「フィードバックの訓練」も兼ねています。つまり、自分で折ってみたものを投げてみて、飛び方が悪いと、もう一度折り方を変えて作ってみる。あるいは投げ方を変えてみる。そういったことを何回も繰り返し、もっとも紙ひこうきが長く遠くまで、あるいは目的の方向まで飛ぶように、子供たちは自然に試行錯誤を繰り返していき、これが良い訓練となるのです。

 

 フィードバック=試行の結果を還元し次の課題に取り入れ、目的に近づいていくことを繰り返す ことは、将来、彼らが「技術」を身に着けていくにあたり、とても大切な練習です。こうしたことを、子供のうちから遊びながら繰り返し体験しておくことは、将来の成長と上達に大きく役立ちます。

「たかが紙ひこうきのおり紙遊び」ではありますが、くまさん横浜では、こうしたことも遊びなから体験できるよう工夫をしています。

 

 紙ひこうきが上手な子は、広い方の指導訓練室の端から端まで10mくらい飛んで行くようなものを作ったりする子もいます。先生たちは、時々子供たちにコツンと当てられながら(笑)、室内を飛んで行く紙ひこうきに目を細めています(^_^)。

 


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