胸に、花束。
胸に、花束。
【胸に、花束。】
「花束を抱えて、ホップ・ステップ・ジャンプと跳ぶのです」
もう10ン年? もっと前か? 覚えていませんが、FMラジオから聴こえてきた(DJの)言葉です。陸上界で一時代を築いた米国人選手が、インタビューで三段跳びのコツを訊かれて、答えた時のものとのことでした。技術論というより、選手独自のマインド、モチベーションに近い話なのでしょう。
個人的に、こう受け取りました。
「たいせつな人(家族・公私生活の相手・仲間など)が跳ぶ先の向こう側にいるとイメージして、その人たちに向かって、胸に花束を抱え、届けたい。そう思いながら、やわらかな気持ちと、カラダのこなしで跳ぶ(=発信する)んだよ」と。
ほんとうに、そうなのかはわかりません。私がこの言葉の中に、受け取るべきメッセージを感じて、心に留め置いたということです。
と言っておきながら、正直なところ、多くの時間を置いて日常、忘れていたりもしているのですが、時折、緑陰をわたる一陣の風のように「ちょいと思い出してみようか」と、言葉がカラダを吹き抜けていきます。じぶんが、人と人との間に、なにかを感じたり、思っているときなのでしょう。
「人から、人へ」「人と、人とが」という、人類がこの世に存在する限り、途切れることなく続いていく題材は、世代や障害の有無をこえて、どんな分野や生活の時間にも通じる喜びや問題・課題が含まれていると思います。その際、私たちのような仕事は、子どもたちとの関わりを通して、より教えてもらっている部分があるように思います。
※くまさん横浜のブログは、複数の職員が日々の活動を通して、各自の視点で綴っています。
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