車の掃除

車の掃除












 

【車の掃除】

 

 くまさん横浜では、送迎車の掃除は基本的にガソリンスタンドでの機械洗車をおこなっています。が、時々、訓練活動の一環として車の清掃を行うことがあります。これは「立体物に上手に雑巾をかけられるようにする」ためです。

 

 通常の雑巾がけの活動では「床」「ガラス」「壁」などの「平面」が活動の対象です。自動車のようにボディに曲線もあればデコボコもある、というものに雑巾をかけるのは、手先の使い方がまた全く変わります。案外、障がいを持つ子供にとっては難しい作業なのですね。

 

 「雑巾でモノを拭く」感覚は、素手の感覚とはまた違います。大人でも細かい指先の感覚が鈍りますが、子供たちにとってはなおさらです。今回は室内も拭いてもらいました。シートの布をなぞるように拭いていくことは、なかなか簡単なようで難しいです。雑巾が適度な圧力でシートに触れていないといけませんが、押しすぎてもダメです。そうした加減を手で覚えながら、少しずつ拭いていきます。

 

 障がいを持つ子供たちの感覚は、大人や健常児のそれとは異なります。それは光や音(視覚や聴覚)だけでなく、触覚も違うと言われています。こうした「皮膚の感覚」「触れ加減」を覚えていくことは、眼や耳の訓練と同じように大切なことだとくまさん横浜では考えており、感覚統合訓練なども導入しています。

 

 子供たちが車の掃除が上手になったら、きっとおうちでパパやママにほめられるかなあ・・・と思いつつ、先生方は一緒に車の掃除を手伝っています(^_^)。

 


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