菜の花のおひたし

菜の花のおひたし


























 

【菜の花のおひたし】

 

 今年は暖かい冬になりました。そのせいか「くまさん農園」に秋に植えた野菜や花がすくすくと育ちつつあります。

 

 先週末に、第二農園の菜の花を収穫しておひたしにして食べてみました。花が咲きそうに膨らんでいるつぼみの部分を、子供たちとハサミで切り取ります。チョキチョキと切り取った花を見て不思議そうな顔をする子どもたちの中には、その場でパクっと食べてしまう子もいました(笑)。でも、くまさん農園では、農薬や消毒を一切していないので、安全です。

 

 第二農園は、くまさんの玄関ドアを開けた真ん前にありますので、収穫したら5秒で部屋に戻れます。取った菜の花をそのままキッチンに運び、茹でることにしました。

 茹でる前に、収穫した子どもたちに「とってくれたこの菜の花、今からゆでてくるねー」と言って「ゆでる前の嵩」を見てもらいました。でひとつまみ塩を入れたお湯でてさっと茹で、一旦水をくぐらせアク抜きをして絞って皿に盛り、上から醤油をかけてみました。ゆでる前はお盆に山盛りでしたが、ゆでると嵩が減り、ペシャっとして少なくなってしまいました(苦笑)。

 

 子どもたちに「できたよ~」ともっていくと興味津々です。「ひとくち食べてみる?」と言って、ひとつまみずつ手の上に乗せてあげると「食べる子」と「食べない子」で別れました。好きな子は「おいしい」「まだある?」とパクパク食べる一方で、「うぇー」「おいしくなーい」と苦手な子も(苦笑)。「ま、おやつに比べたらねー」と先生方は無理強いせず、ニコニコと見守ります。結局、食べられる子だけで平らげました(^_^)。

 

 今回のおひたしは、①自分たちで種をまき、②水をやって育てた野菜を、③自分たちで収穫して食べる、という貴重な「食の経験」の一環として行いました。子どもたちがどこまで理解してくれたかは分かりませんが、野菜や果物などが食卓で自分の口に入るまでのプロセスについて、関心を持ってくれれば良いなと考えています。

 

 くまさん農園では、まだまだカブや玉ねぎ、それにさやえんどうなど幾つかの野菜、そしてスイートピーやストックなどの花が植わっています。ささやかな規模ではありますが、なかなか土に触れる機会の少ない子どもたちに、こうした擬似的な「農業体験」を少しでも体験してもらえればと考えています(^_^)。

 

 


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