「おやつ」も訓練。

「おやつ」も訓練。













 【おやつも訓練。】

 くまさん横浜では、毎日の「おやつ」の時間の手伝いを、子どもたちにお願いしています。

 

 まずは、おやつの前に全員必ずトイレに行って、手を消毒液で洗います。そしたら「テーブルを付近で拭く」「お皿やコップを運んで指定位置に配置する」「おやつのかごを運ぶ」「おやつを決められた種類と数だけ、指示に従ってそれぞれのお皿に配る」・・・等々をお手伝いしてもらいます。

 また、児童によっては「食べたあとのお皿洗い」ができる子もおり、それも手伝ってもらう場合があります。

 

 くまさん横浜では、こうした日常生活の「お手伝い」を、生活技術の訓練として重要と考えています。

 

 単に「座ったらおやつが出てくる」のではなく、物を運んだり、お皿を並べたり・・・という作業や労働があった上で、おいしいおやつが食べられる状態になるのだ、ということが理解できれば、毎日のお食事やおやつの時に「その向こうにいる人や仕事」を想像することにつながります。

 またおやつは、一回限り「おかわり」することができます。自分の座席の番号札の裏が「おかわりカード」になっていて、配られたものを全部食べてしまっても一品だけ「おかわり」ができるのです。これも「カードと交換で」という条件があるため「買い物」「交換」の擬似訓練となっています。

 

 その意味で、くまさん横浜では「おやつ」一つをとっても、訓練として意識されて様々な課題が明確に立てられています。

 

 くまさん横浜で出しているおやつは、調理活動の日を除いては、いわゆる市販の「袋菓子」ですが、この買い物も「お買い物活動」でできるだけ児童と行っています。

 お店というところから自分で選んでお菓子を買ってきて、それを自分で準備したテーブルで食べる・・・ということは、擬似的な社会生活の訓練です。彼らがこうしたことを少しでも覚えていてくれて、将来、大人になった時に少しでも役立つといいなと願っています。

 

※【保護者の皆様へ】お皿に関しては、児童の訓練時には洗剤を使用しないため、終了後に職員が再度キッチンで洗剤で洗い直し除菌しております。ご安心ください。

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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