万人に相通ずる

万人に相通ずる

 【万人に相通ずる】

「●コミュニケーション

 1.他者とのあらゆるコミュニケーションを求めない。

 2.コミュニケーションは、自分の必要を表現するために限られる。

 3.事実についてのコメントはするが、他者との交流のためではなく、

   そのときの文脈とも噛み合わないことが多い。

 4.よくしゃべるが、聞き手の反応には無関心で双方向の会話は難しい

  (特に社会的スキルの訓練を受けた自閉症の人では、この点は

   目立たない)」     「自閉症ハンドブック 明石書店」より

  

 ウイングの「社会性の障害の三つ組み」の中の「コミュニケーション」についての記載です。これに限らず、「発達障害」を含めた「障害」についての本、ネット上の声を読んでいて、いつも思い改めることがあります。

 

 それは障害の有無をこえて、人間の社会生活を送るための本質、普遍的なことがあるということです。「障害」についての言及は、突き詰めれば、社会生活を送る誰もに関わることでもあり、自らの振り返りにもなるのではないだろうかと考えます。障害は、「社会性」と切り離せないことであるからでしょう。

 

 「心の理論」(精神状態を、他者に対する満足度に帰す能力(心理化)や、一日の中での様々な人との関わりをもったり、各種の物事・情報をつなぎ合わせたり、編集したり、統合しながら一貫性をもたせたりなど、意識的に考えていくことで、暮らしの質をより良い方向にもっていく根本的な要素が多々あるように思います。

 

 私たちの現場は、「教育者」や「療育者」言語療法士などの「専門家」として接するわけではありませんが、折にふれて自ら学び、子どもたちへの対応のリアクションを通して、水取り紙のような感受性を忘れず、子どもたちの自己肯定感や小さな成功体験を増やしていくように努めてまいります。

 

※くまさん横浜のブログは、複数の職員が活動を通して各自の視点で綴っています。


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