こうよう祭に行ってきました

こうよう祭に行ってきました






 

 本日、くまさん横浜の職員が横浜市立日野中央高等支援学校の文化祭「こうよう祭」を見学に行ってきました。くまさん横浜からは車で10分ほどの場所です。

 この学校は高等部のみの特別支援学校で、183人の生徒が在籍しています。横浜市には、こうした高校生のみの特別支援学校が2校あり、そのうちの1校がこちらです。(もう1校は瀬谷区の「二つ橋高等特別支援学校」です)。

 ここは知的障がいの程度が比較的軽い生徒が通っており、企業への就労を目指した教育が中心となっています。何と卒業生の8割~9割が卒業後に一般企業へ就職します。生徒はバスや電車などの公共交通機関を利用し、遠くからも自力で通学するなど「知的障がい児の高校」とは言っても、普通の高校となんらかわりがありません。

 

 今日は朝から雨も上がり、お天気にも恵まれて良い一日となりました。あいにく構内では撮影が禁止されていたので写真が撮れなかったのですが、生徒さんたちが作った革工芸品、紙加工製品、毛糸などで作られた手芸品や、手作りのメモ帳、ノートなどのオフィス用品、陶器などの製品販売のほか、清掃などの体験と研究発表・・・など盛り沢山な内容でした。

 

 驚いたのは、そうした接客-販売や、お客様とのお金のやり取りをすべて生徒がやっていたことです。礼儀正しくハキハキと答えるばかりでなく、「いらっしやいませー。革工芸品いかがですかー。残りが少なくなっておりますのでお早めにご覧くださいー」などと、いわゆる「呼び込み」などもとても上手にやっていて、とても知的に障がいがある生徒さんたちとは思えないほどでした。

 

 また、保護者の会の出店もあったのですが(保護者の会が社会福祉法人となっているようで驚きました!)、お母様方がパンやプリンなどの販売をしていたり、校庭で「おやじの会」がポップコーンの販売や缶釣りなどのゲームのお店をしているなど、保護者の方がとても強力に支援されている様子が伝わってきました。

 

 知的障がいを持つ子供たちにもいろいろありますが、一つ共通して言えることは「将来、大人になった時に就労や自立をどのようにしていくか」という問題を抱えています。

 くまさん横浜に来ている子供たちも5年後、10年後には必ずおとなになります。その時に子供たちがどのような自立を実現できるのか?について、障害児教育(療育)に携わる施設の職員として、色々考えさせられ勉強した一日となりました。

 

 日野中央高等支援学校の皆さん、ありがとうございました。同じ地域の障害児施設の「仲間」として、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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