お菓子屋さんごっこ
お菓子屋さんごっこ
12月に日中活動で「お菓子屋さんごっこ」を行いました。色紙を切って作ったお札をお金に見立て、自分の好きなお菓子と買ってくる「お買い物」の擬似活動です。
子供たちが大人になって社会に出た時、買い物はひとつの「社会との接点」になります。が、抽象度の高い「通貨による交換」という概念を理解し、その多い/少ないを量りながら、欲しいものと交換の手続きを取る作業は、障がい児にとっては少し大変なことです。
くまさん横浜ではふだんからおやつの時間に「おかわりカード」を使って「手元のカードを出してお菓子と交換する」という訓練をしています。今回はそれをもっと大規模に、かつ複数の札で少し複雑にした活動を行いました。
児童たちは「お札」を受け取ると、それぞれのお札と同じ色のカゴからお札の枚数だけ好きなお菓子が交換できます。
例えば青いお札×2枚、黄色のお札×1枚だとすると、青色のカゴから2個、黄色いカゴから1個だけお菓子がもらえるわけです。そしてそれがその日のおやつとなりますから、子供たちも真剣に選びます(笑)。
こうした「交換にはルールがある」という概念を児童に理解してもらうよう、先生たちが根気よく説明を繰り返し、わかりやすい色分けをするなど工夫をしました。この日のおやつはいつものように「みんな一緒」のお菓子ではなく、めいめいが好きなモノを選んで食べました。こうしたことが、子供たちの記憶と思い出に少しでも残るといいなと職員たちは考えています。
最後になりましたが、今回、この活動に必要な、19種類・合計550個ものたくさんのお菓子を、東京・新宿の出版社 パンローリング株式会社の後藤康徳社長より快くご寄付いただきました。後藤社長、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。
くまさん横浜では、将来、子供たちが少しでも実際の社会生活で役に立つような経験をさせたいと、職員たちが日々の日中活動の企画に知恵を絞っています。保護者の皆様、「ぜひこういう活動を」というご要望がありましたらぜひお知らせください。手作りの小さい事業所なので、時間や予算によってはできないこともありますが、職員たちは皆、子供たちのためなら労をいとわずがんばります。(^_^)
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