【バス・電車乗り訓練の2回目を実施しました!】

【バス・電車乗り訓練の2回目を実施しました!】

 先日、小学部の子どもたちが、7月に引き続き今年2回目となる「バス・電車乗り訓練」を行いました。1回目で少しだけ「公共交通機関」に慣れてきた子どもたちにとって、今回はさらに2回目の挑戦です。

 スタートはくまさんの前にある「原」のバス停から。ここでバスに乗り込み、駅まで移動したら電車に乗り換え、そしてまたバスに乗り継いでくまさんへ戻ってくる――というルートです。行きと帰りで乗り物を切り替えながら進む、往復およそ1時間半の道のりで、子どもたちにとっては小さな大冒険です。

 バスや電車の乗り方は、一度体験しただけではなかなか身につきません。「運賃箱にお金を入れる」「整理券を取る」「切符を買って改札を通る」「降りる駅でボタンを押す」――それぞれの乗り物に決まった手順があり、くり返し練習してはじめて、自分の力でできるようになっていきます。だからこそ、夏休みの間に複数回、段階を踏んでこの訓練を行っていく意味があります。

 今回の訓練で大切にしたのは、乗り物の乗り方そのものだけではありません。バス停から駅まで歩く、ホームで電車を待つ、乗り換えで人混みの中を移動する――そうした「乗り物と乗り物のあいだ」の時間にも、たくさんの練習が詰まっていたのでした。

 「走らない」「大声を出さない」「先生としっかり手をつなぐ」・・・当たり前のようで、子どもたちにとっては一つひとつが大切な社会マナーの練習です。駅のホームや車内は、家や教室とは違って、知らない人たちがすぐそばにいる空間。落ち着いて過ごすこと、周りに気を配ることを、実際の場面で体を使って覚えていきます。

 7月の1回目では、ドアが開いた瞬間に飛び出しそうになったり、慣れない緊張からそわそわしてしまったりする姿も多く見られました。それに比べると今回は、バス停や改札で「並んで待つ」ことができる場面が増え、先生の声かけにも落ち着いて応じられる子が目立ちました。もちろん、電車が来ると思わず声が大きくなってしまったり、先生と手を離しそうになったりする場面もありましたが、職員がしっかり握ったり、短い言葉で伝えたりしながら、一つひとつ丁寧にフォローしました。

 それでも、子どもたちの表情はやっぱり笑顔でいっぱいでした。バスが近づくと「あ、きた!」と指をさしたり、電車の窓から流れる景色にじっと見入ったり――ふだんの生活ではなかなか味わえない特別な時間を、みんな夢中で楽しんでいる様子が伝わってきました。夏の日差しの中での移動は、大人も子どもも汗びっしょり。持参した水筒のお茶を、休憩のたびにおいしそうにごくごくと飲む姿も印象的でした。

 バスや電車に乗れるようになることは、子どもたちが大人になったときの生活の選択肢を大きく広げてくれます。まとまった時間が取れる夏休みだからこそ、くり返しじっくりと取り組めるこの訓練。くまさん横浜では、これからも子どもたちの「大人になってから必要な」技能を身につける訓練に取り組んでいきたいと思います。


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