【生活介護事業所・おもろさんに見学に行きました!】

 【生活介護事業所・おもろさんに見学に行きました!】

   夏休みも終盤に入りましたが、くまさん横浜NEXTの中高生たちの「事業所見学」は続きます。先週は上永谷にある生活介護事業所「おもろ」さんへ見学に伺いました。

 こちらは一般社団法人・みのりの里さんが運営する生活介護事業所です。当日はまず、横山施設長より事業所の運営に対する考え方について保護者の皆様にお話ししていただきました。

 印象的だったのは、障害者の支援は事業所の中だけで完結するものではなく、ご家族としっかり意思疎通を図りながら「みんなで作り上げていく」という姿勢でした。

 おもろさんに通う利用者さんは、障害支援区分5や6といった、比較的支援の必要性が高い方が大半を占めているとのことで、それだけに丁寧な関わりと日々の積み重ねがより一層大切にされているのだと感じました。実はこちらにも、くまさん横浜の卒業生がおり、お世話になっています。学生時代「暴れん坊」だったその方も、おもろさんの環境にすっかり馴染み、職員や後輩たちとの久々の再会に少し照れたような表情をしていました。

 お話をうかがう中で、おもろさんはもともと、横浜市独自の制度「地域活動ホーム」としてスタートした事業所だと知りました。保護者の方々が集まって公民館のような場所を借りて始めた活動が源流となっています。

 横浜の福祉は当事者の方々やそのご家族が声を上げ、自ら作り上げてきたという歴史があり、おもろさんもまさにその流れを汲む事業所とのことです。今の姿に至るまでの歩みをうかがい、地域に根差した福祉のあり方について改めて考えさせられました。

 おもろさんは生活介護事業所ですが、作業活動にも力を入れています。「働く」ことによる喜びや充実感を利用者さんに持ってもらいたいという思いから、日々の中に作業の時間を設けており、社会人として「働く」ことを重視されていらっしゃいます。

 その一方で、同じくらい大切にされているのが「人生を楽しむ」という視点で、余暇活動にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。過去には「新幹線に乗る」体験をしたり、ディズニーランドへ出かけたり、時には泊まりがけでUSJへ行くこともあったとのことでした。
 
 ちなみに、就労継続支援B型の事業所では法令上こうした「余暇活動」を行うことができないため、おもろさんでは生活介護という枠組みだからこそ、「働く」ことと「楽しむ」ことの両方を大切にできているというお話も伺い、制度の違いによってできることが変わってくるという点はとても勉強になりました。

 そうしたご説明をお聞きしたあと、当日は「作業体験」として、実際の所外作業の様子を見せていただきました。この日は清掃活動として、利用者さんたちが上永谷駅前へ出かけてお掃除をされるとのことで、私たち見学者も一緒にみんなでついていき、ゴミ拾いを一緒に体験させていただきました。

 地域の中に出て活動し、駅前を利用する方々のために汗を流す利用者さんたちの姿はとても印象的で、「働く」ことの意味や地域とのつながりを肌で感じることができる貴重な時間となりました。

 今回の見学を通じて、「事業者だけでなく利用者やご家庭や地域の方々などとみんなで作り上げる」という姿勢、そして「働く」ことと「楽しむ」ことを両立させるおもろさんの取り組みに、福祉のあり方を根本から考えさせられました。

 くまさんのような学齢期の事業所と違い、大人の事業所には基本「卒業」がありません。場合によっては数十年という時間を過ごすその場所は、障害ある方々にとって家庭と同様の場所になります。だからこそ、目先の利害や短期の都合に左右されるのではなく、長期的な視点で「この人の生涯にとって、何が必要なのか」を考えることが大切なのだとあらためて気付かされる見学でした。

 今年も見学にご協力いただいた横山施設長をはじめ、おもろの職員の皆さま、そして温かく迎えてくださった利用者の皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。


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