【B型作業所とグループホームに見学に行きました】

【B型作業所とグループホームに見学に行きました】

 くまさん横浜はふだん「小学生」と「中・高校生」で放課後等デイサービスの活動を原則的に分けています。理由はいくつかあるのですが、その一つに「中高生は将来への準備に重点を置くべき」という事業所の方針があるからです。

 中高生の子どもたちはどんなに障害が重くても、5-6年もしたら学校を卒業し、大人として社会に旅立っていきます。

 一般の健常者とは違って、会社ではなく就労施設(福祉事業所)に行く子が大半なのですが、こうした施設は一般にはあまり情報が公開されておらず「どんなところなのか」「そこで障害のある人がどうやって働いているのか」「重い障害者は大人になったらどう生活しているのか」ということが、あまり保護者の方に情報として届けられていません。

 そこでくまさん横浜では、時間の取れる夏休みに子どもたちと「事業所見学」のツアーに出かけています。2023年の夏休みは旭区のB型作業所2件、グループホーム1件、港南区の生活介護事業所1件、栄区のB型作業所1件と合計5件に見学に行きました。

 このツアーには保護者の方も同伴していただき、「卒業後」「親なきあと」にお子さんがどのような場所で人生を過ごしていくのか、そしてそのためには学生のうちから何を準備すべきなのか、ということを考えるきっかけにもしていただいています。

 このツアーに参加できるのは「くまさん横浜NEXT」と呼ばれる中高生のクラスの所属児童(生徒)とその保護者だけです(小学生は参加できません)。

※くまさん横浜NEXTの活動についての詳細はこちら tinyurl.com/kumasan-next
 

 8月に入ってすぐに旭区の社会福祉法人・幸会様で「タキオンブライト」「タキオンルミナス」「タキオンライフ」というB型作業所とグループホームを見学させていただきました。

 幸会様は以前よりくまさん横浜のこうした活動の趣旨にご賛同いただき、ご協力をいただいております。当日もわざわざくまさん用の説明資料を作っていただいて保護者の方に「大人になってからの福祉制度」について丁寧にご説明いただいただけではなく、作業所では見学だけでなく子どもたちには実際の作業員(障害者)が行う作業をご用意していただき、子どもたちに「実習体験」もさせていただきました。保護者の方が心配そうに見守る中、子どもたちはがんばって「お仕事体験」に挑戦してくれました。

 またグループホームでは、共用部分だけではなく実際に利用者がお住まいの部屋の中までご見学させていただき、ベッドや水回り(ユニットバスやキッチン等)まで見せていただきました。ふだんなかなか見られないこうした場所や体験に、本人と同行された保護者の方に取っては大変貴重な機会となりました。

 くまさん横浜NEXTでは、夏休みの時間の取れる時にこうした活動を毎年実施しています。それは放課後デイの活動の時間の目的が「くまさんを卒業して大人になったあとに少しでも役立つ経験をしてもらう」だと考えているからです。

 幸会の小清水様、伊藤様、今年もお世話になりありがとうございました!


※くまさん横浜では、児童の写真は保護者の許可を得て掲載しております。
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