【3月の共同制作「おひなさま」の壁絵】

【3月の共同制作「おひなさま」の壁絵】

 早いものでもう新年度になりました。3月の小学部の共同制作は「ひな祭り」の壁絵を作りました。

 と言っても、お雛様の絵を描ける子はそういないので「塗り絵」に塗ってもらい、それをはさみで切り抜いてお雛様を作ってもらいました。

 背景の「ひな壇」はみんなで大きな模造紙に色を塗って作り、そこに皆自分の作ったお雛様を貼り付けました。

 一週間ほどかかった大作となりましたが、でき上がった壁絵は3月いっぱい飾ってみんなで鑑賞しました。中には毎日自分の作ったお雛様を見てナデナデする子もいて、先生たちも微笑ましく見ていました。

 くまさん横浜では、毎月ひとつの「壁絵」を共同制作で作っています。これは、知的障害ある子供たちに「お友だちと共同作業する」「なにか一つのものを人と分担して作り上げる」という体験をするためです。

 自閉症児、特に重度の自閉症は「自分の関心あるもの」以外になかなか関心をもつことができません(そういう障害特性です)。しかし、将来大人になった時に、職場や家庭やその他の場所で「人と一緒に居られる」「人と何かを共同でできる」ことは、非常に大事な「社会性」の技術です。そうしたことも子供の頃から少しずつ、色々な遊びの中で経験を重ねていくことが重要です。

 そんな難しいことはともあれ、くまさん横浜では毎月子どもたちが月替りで壁を飾る「名作」を制作しています。保護者の皆様、送迎の際にでもぜひご覧になってください。

 

 


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