【足指の訓練】

【足指の訓練】

 くまさん横浜では、「集団訓練」を中心に子どもたちと訓練活動をしている事業所ですが、時に「機能訓練」も行っています。こちらは中高生のくまさん横浜NEXTで行っている「足指の訓練」の様子です。

 「指先の訓練」はくまさん横浜でも日頃から定期的に行っているのですが、多くは手の指が対象です。しかしくまさん横浜では足指の訓練も、こうした形で行っています。

 子どもたちに靴を脱いでもらい、床に置いたタオルの上に裸足で乗ってもらいます。そして足の指でタオルをつかみ「たぐりよせて」もらいます。これは足の指が思うように動かせないとなかなか難しい動作です。

 「足の指を思い通りに動かせるか」は、実は安定した歩行と大きな関わりがあります。人は歩くときに。無意識のうちに地面を「つかんで」、親指と拇指球で「蹴り出す」動作しています。ふらつかずにしっかり歩けるようになるには、実はこの「足の指の動作」が大事なのですね。

 この訓練では、タオルを何回か「たぐり寄せて」もらったあと、先生やお友達を相手に「引っ張りあいっこ」のゲームをします。手を使わず足の指だけでやるいわば「タオルの綱引き」ですが、これはきちんと足の指に力が入っていないと、勝てません。

 それでも手を使わないのが面白いのか、子どもたちは面白がりながら夢中になって遊んでくれます。先生方はその様子をじっくり観察し、その子の足の感覚がどのくらいなのか、力を入れる具合はどれくらいなのかを観察し、現在の上達度合い、成長度合いを測ります。

 ふだんは靴を履いていてなかなか意識されない足の指の一本一本を、しっかり意識して使っていくことは、歩行だけでなく「脳への刺激」の効果もあります。この活動は、思春期の子どもたちにそして障害ある子どもたちにとって大切な訓練です。

 くまさん横浜は、障害ある子どもたちの成長を、あらゆる角度から追求する放課後等デイサービスでありたいと考えています。

 


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