【外食体験の目的と意味】

【外食体験の目的と意味】

 子どもたちの夏休みも後半に入りました。今年は先週と今週の2週間しか夏休みがなく、くまさん横浜の子どもたちは毎日色々なイベントを楽しんでいます。

 先日、中高生たちが「外食体験」の活動を行いました。今回は「サイゼリア・洋光台店」さんにお邪魔しました。前回の「ボウリング」とは別に、外食だけを体験する、という活動です。みんなご覧のとおり、ちょっと緊張しつつも、お友達や先生たちと一緒においしいイタリアンを楽しみました。

 障害ある子達にとって「外食」は実はカンタンなことではありません。メニューを見て食べたいものを選んで、店員さんを呼んで注文を伝えます。料理が来たらテーブルマナーに則って食器を使って食べ(手づかみで食べたりしてはいけません!)、終わったらお会計をします。

 ところが、お店によってはファーストフードのような「先に支払って自分で席まで運ぶセルフサービス」のお店もあれば、回転寿司のように「レーンから好きなお皿を取って食べて良いけど、一度取ったら戻してはいけない」というような特別なルールがあるお店もあります。

 もちろんどのお店でも「周囲のお客様に御迷惑をおかけしなように静かにする」「よその方のテーブルの料理に手を出したりしてはいけない」「みんなで一緒に行動する」・・・など共通した「公共マナー」を守らなければいけません。

 おうちと違い、こうしたさまざまな「お約束」を守らなくてはいけないので、本当は外食は「きゅうくつ」なお食事です。でもご家庭の味とはまた違った、プロのおいしい料理が食べられる、楽しみな活動でもあります。

 子どもたちの将来を考えた時、「ちょっと手持ちの1000円でお昼食べに行く」というようなことができるかどうかは、QOL(生活の質)に大きく関わってきます。また外食は単にお腹を満たすだけでなく、お友達と行けば人とのコミュニケーションを円滑にしたり、新しい食文化について学んだりすることすらあります。

 誰にとっても「食」は一生のことです。こうしたことも子供の頃から何度となく体験し慣れておく必要があり、くまさん横浜では「食育」の活動の一環として「外食体験」の活動を行っています。

 いつもくまさん横浜の活動にご理解をいただいている「サイゼリア・洋光台店」様、今回も予約の段階から色々とご協力いただき、誠にありがとうございました!


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