【バックルの作業】
【バックルの作業】
くまさん横浜は、基本的に「集団療育」を中心に活動している事業所です。が、個別支援計画を作成し、それぞれ個別の児童-生徒が上達を必要とする個別の技術の練習にも取り組んでいます。
その分野や課目は、それぞれの児童の障害特性に応じ多岐にわたるため、色々な訓練が用意されています。特に将来を意識した中高生専用の「くまさん横浜NEXT」の教室では、室内に個別訓練のためのコーナーが設けられ、個別の座席が用意されており、お子さんたちはくまさんに来ると一定の時間、こうしたことを繰り返し訓練する時間を必ず持ちます。
その中の一つに、リュックサックなどについているプラスチックの「バックル」の訓練があります。
このバックルですが、下記のような特徴があり「指先の訓練」に非常に良いのです。
①日常どこにでもありふれた道具で、ご家庭でも練習でき、かつ上達がすぐに確かめられる
②「つける」のと「外す」のが全く違う動作で指先の使い方が大きく異なる
③つけた時も外した時も「パチン」「カチャッ」と音がし、視覚だけでなく聴覚でも動作の進行と達成が容易に確認できる
④実は「各パーツに対して正しい角度で指先の位置を維持」しつつ「適切な強度の力を加える」という異なる2つの動作を指先に要求するので、お子さんによっては「難易度の高い」作業=良い訓練になる
⑤プラスチック製で、動作に失敗しても安全性が高い(ケガしたりしない)
・・・等々の理由から、訓練教材としては非常に良い素材なのです。
こうしたことも繰り返し練習していると、最初はつけるのも先生の手を添えないとできなかったお子さんが、気がつけば100個のバックルを外してつけて・・・という動作を簡単にできるようになります。
一回一回の練習は地味で小さなものですが、これを数週間、数ヶ月、数年繰り返していくと、少しずつ重ねた練習が身につき、やがて色々なものを
・つまむ=小さな物を正確に捉えて持つ
・押し込む=パーツの位置を確認しながら力を加える
・細かい指先の力加減をする
ことができるようになっていきます。
くまさん横浜では、お子さんたちがくまさんで過ごす時間が「将来の投資」になるように意識された活動を行っています。
放課後や休日の時間に「ただゴロゴロするだけ」だったら家ですればいいわけでして、わざわざ貴重な時間を割いてくまさんに来るのですから、その時間は「将来、自立に必要な上達のための訓練」の時間にしたいと考えています。
くまさん横浜は、お子さんたちの将来を真剣に考えている放課後等デイサービスです。
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