【農園の作業】

【農園の作業】

 くまさん横浜はビルの3Fにありますが、大家さんのご厚意で庭があり、その周囲に小さな畑があります。狭い猫のひたいほどの畑なのですが、「くまさんのうえん」と名付けられています。

 横浜でも団地やマンション住まいのお子さんが多く、日頃なかなか「土に触れる」経験がありません。そこでくまさんでは畑に季節の花や野菜を植えたりして「農作業」を体験してもらっています。今年も中高生の子たちが、畑の雑草を取り、土を起こして肥料をまき、種や苗を植えてくれました。

 農作業はすごく手先を使います。雑草を指で抜いたりスコップやクワを使って土を掘ったりと、小さな農園でも小一時間作業をすると体が汗ばむほどです。そしてこうした運動も子どもたちにとっては良い訓練となります。

 今年はハツカダイコン、ナス、トマト、キュウリ、ピーマンなどを植えました。こうした野菜はスーパーに行けばカンタンに手に入りますが、実際に土でどのように育っていくのかを見ながら、そしてそのプロセスに自分が参加することは、子どもたちにとって貴重な経験と考えています。

 くまさん横浜は、他にも「芋掘り」「みかん狩り」など、年間を通じ、子どもたちが土に触れる機会を多く用意しています。日本は幸い四季がはっきりしていて、それぞれの季節に応じた食べ物や生活行事などがある文化です。せっかく日本で生まれたのですから、お子さんたちにはそうした体験をしてほしいと願っています。

 今年も夏になったら、子どもたちが植えた野菜がきっといくつも収穫できることでしょう。職員たちも今から夏の収穫を楽しみにしています。


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