【手動のシュレッダー】
【手動のシュレッダー】
くまさん横浜では電動のシュレッダーを子どもたちにやってもらうこともありますが、最近はこの手動のシュレッダーも使っています。
こちらのシュレッダーは、同じ港南区内で仲良くさせていただいている同業者の放課後等デイサービス「アイアム」の功刀さんからいただきました。
実は同じシュレッダーでも「電動」と「手動」では、取り組む課題が違います。
電動は「細い投入口にきちんと紙をまっすぐ入れること」が課題なのですが、手動の場合は「左右の手で違う動作を力を込めて行う」という課題になります。
手動のシュレッダーでは、ご覧の通り、紙を投入口に入れたらハンドルをくるくる回して書類を細かく刻んでいきます。右手はハンドルを回しながら、しかし左手では器械を押さえないといけません。「左右の手がそれぞれ違う方向に力を加え動作する」ことは、身体操作性が高くない障害児の場合、とても難しいことです。
しかもハンドルを回すにも条件があり、
①一定平面上で回さないといけない
②回す方向は一方のみ
などの条件を満たしていないと上手に扱えません。こうしたことは大人から見たら簡単なことでも、子どもたちにとっては難しい課題なのです。
このシュレッダーはゴミ箱が透明なケースになっていて、自分がハンドルを回すと紙が細かく刻まれて落ちていく様子が外から見られるようになっています。子どもたちはその様子が面白くて、楽しみながらハンドルをぐるぐると回していきます。
子どもたちは、こうした課題が「面白ければ」続けてやります。そして続ければ上達していきます。ですから子供の事業所ではこうした「面白いか」「楽しいか」が重要なカギなのですね。
シュレッダーをプレゼントしてくださったアイアムの功刀さん、ありがとうございました。おかげさまで子どもたちが楽しく使わせていただいてます(^_^)。
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